23年前に打ち捨てられたアメ車をレストア 海外YouTuberが披露する卓越した技術

 車を専門に取り扱うアメリカのYouTubeチャンネル「Junkyard Digs」(チャンネル登録者数86.5万人)が、卓越した技術を用いて、23年前に廃棄されたアメ車をレストアする動画を公開した。該当の動画は、2022年10月11日公開の「BARNFIND OLDS - Will it Run After 23 Years ABANDONED??」だ。

BARNFIND OLDS - Will it Run After 23 Years ABANDONED??

 23年前に廃棄された車とは「1972 Oldsmobile Cutlass S」のことで、2003年に廃止されたアメリカの自動車ブランド「オールズ・モーター・ワークス(オールズモビル)」の1972年モデル。廃棄された1972 Oldsmobile Cutlass Sは、長年運転せず放置されていたため、車の表面はひどくさび付き、タイヤは表面が剥がれている。すでに10万マイル(約16万キロメートル)走行しており、とうていレストアできるとは思えない保存状態の悪さだが、今回Junkyard Digsが自身の知識と技術を活かし、走行可能になるまで復元することを試みる。

 まずは、エンジンルーム内の様子を調べるが、これも非常に状態が悪い。オイルは満タンで残っているようだが臭いを発しているとのこと。またガソリンを付けようとする試みるも、燃料のシステムは機能しているが、内部の部品が故障しており点火しない。そこで、エンジンルーム内の作業はいったん諦め、燃料タンク内部を調査する。燃料タンク内に、管に取り付けた小型カメラを入れて内部をのぞくと、思ったより状態は悪くなかったそう。しかし、それでも内部の汚れで詰まりを起こす危険性があるので、タンクは丸ごと引き抜いて交換する。その後、燃料タンクにガソリンを入れて点火すると、見事エンジンがかかった。

 タイヤはエンジンルーム内よりもさらにひどく、ゴムが朽ち果てており、投稿者自身も「(ホイール)の金属が突き出ているのは初めて見た」と、驚いた様子であった。朽ち果てたタイヤ4つをすべて取り外し、新たに購入したタイヤを装着。そうすると、低速ながらも、見事に23年前に捨てられた車が再び走行できた。最後に、高圧洗浄機を使って車の表面の汚れを落としていくことでレストア完了。車の表面には汚れが残っているものの、1970年代に活躍したアメ車が現代に蘇った。

 こちらの動画は50分程度でレストアの過程を発信しており、丁寧な作業で車が復元されていく様子は見ていて楽しい。英語がわからなくてもある程度視覚的に楽しめる動画なので、特に車好きの方はこの機会にぜひ視聴してみてほしい。

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