打ち捨てられた40年前のベンツを復元 海外YouTubeの胸が躍るレストア動画
錆びた車が新品同然に復元されるレストア動画には、どこか心躍るものがある。今回紹介するのは、海外のYouTube動画「Full restoration 40-year-old old Mercedes supercar | Restore and rebuild cars」だ。
2021年6月11日に公開された動画で、再生回数は約574万回にものぼる。40年前のメルセデス・ベンツのスーパーカーを完全修復するまでの過程を楽しめる動画となっている。
動画内では明言されていないものの、ボディ後部から推測するに、レストアする車はおそらくメルセデス・ベンツ190クラスの190E 2.3(W201)。1980~1990年代にかけて、海外や国内で販売されていた車だ。
車全体は錆びており、ガラスはすべて割れている。ボンネット内のエンジンもぐちゃぐちゃで、あげく車内には大きな木が入り込んでいる始末だ。また道端に廃棄されており、端から見ると、とうてい復元できるような車に思えない。
まずは車内の木や葉、ゴミなどの清掃から取り掛かる。次に車のドアやシート、ボンネットなどのあらゆる部品をその場で取り外してしまう。
取り外した部品は一度整備工場に持ち帰り、そこで復元していく。たとえば取り外したドアには、バーナーで熱を加えながらトンカチで叩いて表面を整えたり、電動工具でやすりがけしたりする。その上にパテを丁寧に塗りつけていき、最後に黒の塗料を塗りつければ完成。
復元されたドアは、冒頭の錆びたものからは考えられないほど、光沢ある美しい仕上がりになっている。廃棄された車が新品同然にレストアされている様子は、もはや感動を覚えるほどだ。
次に、ドアやシートなどの部品を取り除いた残りの車本体を、運搬用のトラックを使って整備工場に移動させる。車の本体もドアと同様、電動工具でやすりがけしたり、バーナーで溶接したりする。車の本体にも黒の塗料を拭きつけ、最後にシートやボンネットなどの復元した部品を取りつければレストア完了。
全体は高級感のある黒色で復元されている。冒頭の廃棄された車から想像できないほど、新品同然の高いクオリティで仕上がっている。ボディには光沢があり、車内もメルセデス・ベンツらしく高級感のある内装だ。
走行も可能で、前進はもちろん、後退やクラクションなども問題なくできている。ゴミ同然だった車が公道を走っている姿からも、このYouTubeチャンネルの技術力の素晴らしさがうかがえる。
なおこちらは海外のYouTube動画だが、英語はいっさい使われていない。視覚だけでも十分楽しめるので、DIY系の動画が好きな方にはぜひ視聴してほしい。
■この記事で紹介した動画「Full restoration 40-year-old old Mercedes supercar | Restore and rebuild cars」
https://www.youtube.com/watch?v=dCIS_uZ1IM0