『今日好き プーケット編』4話ーー安定カップルが揺らぎ始める……告白直前、涙するメンバーも
もあ&しょう、意中の相手とのカップル成立に兆しが?
運命の告白が待つ最終日を目前に、やや不穏な空気が漂っている『プーケット編』。磐石かと思われた、いくせい(瀬戸郁成)×あすか(清水あす香)の間に想いのすれ違いが生まれ始めたり、りんか(横山莉華)がそら(中野蒼空)との離島デートで思うような手応えを掴みきれなかったり。過去の『今日好き』に比べて、今回は特に不穏な感情が顔色に表れやすいメンバーが多い印象だけに、今後の展開が気が気でないことが視聴者側にも伝わってくる。
一方、あすかのライバルとしていくせい(瀬戸郁成)を追いかけるもあ(白石萌愛)や、同い年のきさき(寺島季咲)を人生初彼女にしたいしょう(高橋翔)など、いわゆる相手にとって“好きになってくれる人”と呼べるメンバーらの快進撃が続く。
なかでも、もあは“恋愛見届け人”の大友花恋が「ナチュラルさで肩肘張らずにいられますよね」と語った通り、2ショット時に与えてくれる安心感がとても心地よい。いくせいを「優しいし天然だよね。そういうところが本当にいいと思う」と褒めながらも、それがあからさまでないあたり、相手側の自然体も引き出されるのだろう。旅の序盤こそ、いくせいとのカップル成立は見込み薄かと思われたが、もあはひょっとして大器晩成型なのか。ここからの形勢逆転も十分にあり得そうだ。
また、もあがこの場面で手にしたのが、記念撮影用のチェキ。いくせいと2枚を撮影すると、うち1枚の写真周りの余白をパンダ柄にデコり始める。「本当に大好きです!」と、写真の上に記したメッセージもかわいらしい。ところで、今シーズン参加メンバーの事前紹介をした『セブ島編』最終話では、井上裕介(NON STYLE)から「写真をこんなに効果的に使うんだ」と気になる“キーワード”の発表もあったのと、ここで撮影したもう1枚のチェキの行方にも意識を向けていきたい。もしかして、これはまだ何か仕掛けがあるのか……?
きさきの心を動かし始めているのは、しょう。ここでは、ほとんど告白に近い言葉を並べると、これまではる(新井谷悠)一筋に思えたきさきから「しょうくんの方が、キモチは大きくなってる」と、うれしすぎる言葉が飛び出る。ただ「好きかどうかはいまハッキリ出すことはできない」など、キモチの大きさという“相対条件”と、自身が好きになれたかという“絶対条件”では、また話が違うと釘を刺すのが彼女らしい。
前述のいくせい×もあと比べると、それこそ本稿では紹介を割愛したそら×りんかの2ショットのような真剣な雰囲気を醸し出していたが、こちらは当人の間での雰囲気はよくなっているのだろう。何より社交辞令的な“考える”ではなく、きさきがしょうとの未来を選んでよいのかを真剣に悩んでいるのが伝わってきた。
しょうとしてはとても望ましい流れだし、『セブ島編』でも同様の流れで一発逆転劇は見られたが、あくまでも油断は禁物。と言いつつ、しょうの代わりにカップル成立への可能性アップを喜んでしまいたくもなる。それでも、きさきはこの後に「好きになれなかったらどうしようって怖くて」と、自身の気持ちが追いついていないことに泣いてしまう場面も。こうしたピュアな涙も、恋愛経験が少ない高校生だからこそ。たしかに、しょうはいま可能性を掴んでいる。それでも、好きでも、嫌いでもない感情に揺さぶられ、慕われた側では涙が溢れる。高校生の恋愛は難しい。