『今日好き プーケット編』1話ーー初回から失恋！？継続メンバーがまさかの決断……
あすか、そらとのカップル成立を望むも……
ところで、本稿ではここまでくどいほど、継続メンバーのキモチの切り替えについて「口を揃えて」「漏れなく」と綴ってきたことにお気づきだろうか。何がどうあれ、『プーケット編』第1話で、継続メンバー全員が“キモチを切り替える”のである。それは漏れなく『セブ島編』からいまだかつての失恋を忘れられていない女子……そら（中野蒼空）とのカップル成立を諦めきれずこの旅に参加した、あすか（清水あす香）にも当てはまることだ。
継続メンバー全員が心機一転するまで、残すところ、あすか一人のみ。そらは早々に、まゆとの2ショットを通して、第一印象で両想いなことに喜びを表していたが、そこに飛び込んで行ったのがあすか。『セブ島編』での思い出の写真を渡して、いまもなお自身の心が彼にあることをアピールする。日本での顔合わせでは、髪を染めてメイクも変えた新しい自分にも気がついてもらえたし、可能性はきっとある。
そんな願いがこの後、つらい涙に変わっていく。そらが語ったのは、まゆのことだけを気になっているという自身の決断。そんな場面で「前回の旅は本当にあすかのおかげで楽しかったし、めちゃめちゃいい旅になった」なんて言われたのだから、あすかもきっと、彼のことをもっと好きになっていただろう。
だが、そら自身は、あすかが別の恋に向かうように背中を押したいという。『セブ島編』最終日にした糸電話のアプローチ、我ながらよかったな。2日目に一緒に泳いだジンベエザメ、元気かな。そらへの手紙を書いていたとき、何を考えていたんだっけな。あすかがこの場面で何を思っていたのかはあくまで想像にすぎないが、ただそこにあったのは、明確な恋の終わりだった。
いくら継続メンバーといえど、『今日好き』で初日からここまでの失恋模様を見たのはいつぶりだろうか。きっと、お互いに旅の初日からこんな話をしたくはないはず。だからこそ、あすかも最後には「ちょっと辛いけど、この旅で新しい人たちとも向き合うから、前回の旅から少し時間が空いたけど、最後に言いたいのは……大好きでした」と、彼の想いを汲んだのだろう。
これで『プーケット編』継続メンバー全員、過去の恋愛に清算がついた。願うのはただひとつ。新規組を含めて、できるだけ多くのメンバーの恋が叶うこと。彼らは上、もっと上に行くのだ。
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