『今日好き プーケット編』1話ーー初回から失恋!?継続メンバーがまさかの決断……

『今日好き プーケット編』1話

『プーケット編』継続メンバー、“キモチの切り替え”から旅がスタート

 これまでの『今日好き』視聴者であれば、『プーケット編』の幕開けにはかなり予想を裏切られたのではないだろうか。前回の『セブ島編』最終話を観ていれば、例えば『小夏編』からの継続メンバー・はる(新井谷悠)とまゆ(高畑麻優)による、“過去の失恋”のその後の物語に期待を寄せたファンも少なくはないはず。

 だが、この旅の序盤から、継続メンバーが“口を揃えて”放ったのが「キモチを切り替えた」という言葉。はるが「まゆのことも頭に浮かんだんですけど」「リセットしてここに来たので、いまのキモチはルナちゃんにしかないです」と、『セブ島編』にも登場したルナの名前を挙げるなど、かつてまゆをフった側の人間として心境を述べるのはまだわかる。意外だったのは、フラれた側であるはずのまゆ自身もまた「もう、はるくんっていう感じじゃないです、正直。キモチを切り替えてきました」と、ほとんど同じ発言をしていたのだ。

 正直、この展開はかなり驚きである。もちろん、人の心の動きは読めないものだが、これまでの『今日好き』であれば、ここから過去の旅を超えた先にある、新たなふたりの関係性の糸口を探ったり、そこに新たな想いを寄せる新メンバーが参入して、微妙な三角関係に発展したりというのが2泊3日の常だった。

 しかしながら、今回はお互い、清々しいほど綺麗さっぱり、相手の存在を意識していない。第1話中盤以降のオンエア内容や今後の次回予告で、お互いに別の相手に惹かれている姿を確認してみれば、彼らの強がりでもなんでもない雰囲気なのが伝わるだろう。思えば、はるとまゆはともに前回の『セブ島編』を飛ばし、約2カ月ぶりの『今日好き』参加である。旅を終えて、次のシーズンにすぐ登場するメンバーも少なくないなか、2カ月間という高校生活においては長く感じるだろう期間を置いていたあたりに、彼らの新たな恋に踏み出す覚悟を察することができるのではないだろうか。

ルナ、だいなに対して“TikTok アプローチ”を披露?

 第1話で、継続メンバーは“揃って”キモチを切り替えていたわけだ。それは、あのルナも同様。プーケット到着から間もなく、自身が第一印象で気になっただいな(松井大奈)と2ショットをした場面では、彼に対して「本当にもっと知りたい」と、その不思議そうな人柄を好んでいる様子だった。ルナもまた、前回の旅で知った“人を好きになる想い”を通して、さらに強い高校生になったのだろう。『セブ島編』ではわりとおっとりめで、どこかおぼつかない口調だったところも、今回はストレートな印象に変わっていた気がする。

 そんなルナといえば、期待したいのは得意の“ゲーム”。ここでは「いまの私の心のなかが見えちゃうっていうゲーム」と、またしても“不思議ちゃん”すぎるレクレーションを考案してきた。すると早速、ピンク色のペンを取り出して、だいなの手のひらに何かを描き込む。

 これはメッセージか何かか……と推測していたところ、なんと1日目にしてだいなの手をぎゅっと握り込み、おもむろに手を開く。彼女が描いていたのは、ハートマークの片側半分。そのインクを自身の手にも移すことで、ふたりでひとつのハートマークを完成させたのだ。

 このアプローチ、TikTokでよく見かけるやつである。特に、カップルのカノジョ側がカレシのほっぺたにマスカラやグロスでいたずら書きをして、自身のほっぺたをむにっとくっつける、あの動画のことだ。肝心のだいなも「めっちゃキモチが伝わった」と言っていたわけだし、ルナ自身がどこから着想を得たのかはわからぬが、いつかふたりで……今度はほっぺた同士でこのゲームをできる未来が訪れればいいなと、思わず空を見上げてしまった。

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