イヤホンも“2台持ち”の時代? 高コスパ製品の登場などから考える

 年齢や性別を問わず、スマートフォンやタブレットなどのデバイスの2台持ちが珍しくなくなってきた昨今。仕事用とプライベート用、あるいは家族共有用など、シーンによってデバイスを使い分けることで、個々人が使いやすさを追求しやすい時代になってきた。

 同じ流れは、実はワイヤレスイヤホンにも来ている。いまでは多くの人がワイヤレスイヤホンを使っているが、通勤やプライベート、スポーツなど、あらゆる場面を1つのイヤホンでまかなうよりも、各シーンごとに個別にイヤホンを用意した方が便利なことが多々ある。「音質は良いけどジョギングのお供には向いてない……」なども例の一つだ。

 メインで使ってるイヤホンとは別に、2台目のサブイヤホンを模索している。そんな人にオススメしたいのが、高コスパなGEOのワイヤレスイヤホンだ。この記事では4つの機種を紹介する。

ノイキャン搭載のフラッグシップ『GRFD-TWS T39』

『GRFD-TWS T39』

 静寂をもたらすアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能は、ワイヤレスイヤホン最大の特徴。この『GRFD-TWS T39』は5,980円(税抜)という低価格ながら、ANC機能を搭載している。実際に使ってみるとエアコンやサーキュレーターの駆動ノイズがしっかり消音され、いま聴いている音楽により深く没入できた。また、イヤホンを装着したまま周囲の音を取り込める「パススルーモード」は、極めて自然な音質で、イヤホンを装着したまま通勤・通学の際にアナウンスを聴き逃さなかったり、人に話しかけられたときに存在を感じることができる便利な機能だ。

 タッチ操作の感度も良く、再生・停止・ANCのオンオフなどがスムーズに操作できた。過去のモデルについては音質にこもり感があると言われていたが、一通り聴いてみてもこもっている感じは無し。価格を思えば充分に使えるイヤホンだろう。「ワイヤレスイヤホンを使ったことがない」という人であれば、このモデルからデビューしてみるのもアリだ。

ワークアウトのお供にオススメ『GRFD-TWS DT06』

『GRFD-TWS DT06』

 こちらの『GRFD-TWS DT06』は上述のモデルよりもさらに安価の2,980円(税抜)。それでいて、高音質なコーデックであるaptXに対応しているのが特徴だ。aptXはAndroidスマホに対応しており、音質とコスパにこだわりがあるAndroidユーザーにこそオススメしたいモデル。筆者はiPhoneユーザーではあるが、iPhoneと接続しても音質に不満は無かった。

 また、『GRFD-TWS DT06』は耳にひっかけるシリコン製のイヤーキャップを同梱している。イヤーキャップのおかげでイヤホンが外れにくくなっているため、ジョギングやジムなど、体を動かす際のイヤホンとしても有用性が高い。筆者もジョギングの際にはワイヤレスイヤホンを使っているが、正直なところ走っていると音質のことまで気が回らない。運動時のイヤホンは紛失リスクやフィット感を意識したいし、そうなるとこれくらいの価格のイヤホンは使いやすいだろう。

耳をふさがずに音楽が聴ける『GRFD-BCH200B300』

『GRFD-BCH200B300』

 テレワークが流行するようになってから注目を集めるようになったのが、骨伝導イヤホンだ。骨伝導イヤホンとは耳にイヤホンを入れるのではなく、耳上部の骨を振動させて音楽を聴く不思議なイヤホンだが、この『GRFD-BCH200B300』はまさにその骨伝導を利用したもの。価格も2,980円(税抜)と、骨伝導イヤホンとしても極めてお安い。

 音質については普通のイヤホンほど迫力はないが、ボーカルなどはちゃんと聴こえる。このイヤホンの利点は耳をふさがないことであり、例えばテレワークであれば音楽を聴きながら家族の声を聴いたり、ジョギングであれば車の音を聴きつつ音楽も聴こえる。いわゆる、自分専用のBGM装置として使えるのだ。

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