『今日好き セブ島編』3話ーー継続メンバーそらに積極的なアピールをしたのは?
そら、高1年メンバーからの積極的アピールにどう対応?
久しぶりの海外編ということで、目を奪われるセブ島の絶景と、美男美女らの仲睦まじい旅模様がなんとも眼福な今シーズンの『今日好き』。第3話では、後述するメンバーが足が触れるほどの至近距離でジンベエザメに接近する場面もあるなど、とにかく映像として大満足なものだった。とはいえ、オンエア尺で見ればそれもほんの数秒。本来であればそれだけで番組が一本成立するくらいの一大イベントであるはずなのだが、それよりもむしろ、高校生らが水着で海に飛び込み、自然と手繋ぎしていることの方が盛り上がるという贅沢な楽しみ方をするのが『今日好き』らしいところである。
そんなジンベエザメツアーを楽しんだのは、そら(中野蒼空)×あすか(清水あす香)のふたり。同ツアーの出発前には、あすかから「あすかって呼んでほしい」と、ほぼ初対面ながら大胆な提案が出たのも、海外という夢のようなロケーションで開放的な心持ちになったからか。憧れの継続メンバーを相手に、高校1年生とは思えぬ度胸である。
さて、前述のアトラクションや船での移動中の会話を経て、そらは「あすかのこともめっちゃ気になってる」と好感触を示す。「一緒にいてめっちゃ楽しい」と発言した際には、あすかが食い気味に「ね!そうだよね!」と確信づく場面も。そらが第2話でサプライズ登場した際、もう目元がとろけるくらいにうっとりとしていた彼女だが、一連の言動によって何倍にもかわいく見えてしまう。とはいえ、乗船時にそっと手を差し伸べる些細な気遣いなどから、そらに対して安易に雰囲気だけでなく、その精神にもどっぷり惚れ込んだようだ。
ただ、注意したいのはこの番組が先の展開が未知数な『今日好き』だということ。筆者の脳内データベースによる独断での考察だが、こうしたケースは最後、そらが第一印象でかわいいと名前を挙げていたあやね(福間彩音)が選ばれることが定石な気がする。つまり、追われる側の人間が第一印象の相手から心変わりをせず、関係する人間全員の恋が上手く噛み合わないまま終わってしまうわけだ。あすかの恋は、はたして上手く実るのか。
また、この場面では最後、ビーチで石ころを拾ってお互いにメッセージを記し、この日の夜に交換することを約束。「丸みを帯びてる方(の石)か、カクカクしている方のどっちがいい?」なんていう何気ないやりとりは、“恋愛見届け人”としてゲスト出演中の大友花恋が「いちばん楽しいよ、人生で」と同意しかないコメントで愛しさを示していたほど。余談だが、大友のいい意味でざっくばらんで、“お姉さん”的な切れ味鋭いコメントがかつてのNikiや伶を想起させてくれるし、井上裕介(NON STYLE)のツッコミも相乗効果的に盛り上がっているのがうれしいばかりである。
こうしたピュアなやりとりが眩しく映るほど、カップル成立への期待も高まってしまうもの。『皐月編』で、メンバー随一のピュアさとまっすぐな人当たりのよさを見せてくれたほか、現在のあすかと同じ追う側のポジションをかつて経験しているそら。彼だからこそ、そのあたりの過去から学び、今度は自身のポジションが“追われる側”であると理解して、彼女の好意に寄り添ってほしいものだ。