水彩画家の「おじいちゃん先生」こと柴崎春通 初コラボ相手は女優の杏
YouTubeで水彩画を描くチャンネル『Watercolor by Shibasaki』を運営し、 “おじいちゃん先生”の愛称で親しまれる水彩画家・絵画講師の柴崎春通。国内外でも人気を誇り、登録者は現在146万人を突破している。そんな柴崎が17日、初コラボ動画を投稿。その相手はなんと女優の杏であった。
柴崎と杏の癒しの空気感に注目
普段はボールペンを使ったイラストしか描いたことがないと言う杏に、柴崎が透明水彩絵具を使った絵の描き方を丁寧にレクチャー。初心者である杏にも分かりやすくポイントを押さえた手ほどきと、かつ苦手意識を抱かせないような楽しさや自由さを重視した教え方が特徴的であった。
柴崎の落ち着いた声で、初心者の杏が優しく褒められる様子を見ていると、こちらもまた絵を描きたい欲を掻き立てられるような不思議な気持ちとなる動画だ。15分以上の長さであるにもかかわらず、静かに朗らかに淡々と進んでいく様は、まさにひとときの癒しでもあった。最後には、素晴らしい花の絵が完成し、杏もまた非常に満足した様子であった。
杏の方のチャンネルでは、そこからさらに実践的となり、杏の愛犬を描くことに。こちらもまたご覧頂きたい。
海外でも人気「おじいちゃん先生」の魅力
2017年からYouTubeチャンネルを立ち上げ、水彩画にまつわるコンテンツやその魅力を発信している。御年74歳でもある柴崎は、その優しい風貌や穏やかな人柄から、“おじいちゃん先生”として視聴者に親しまれている。
そんな柴崎の経歴は、和光大学の芸術学科を卒業。その後、講談社の絵画通信教育講座での指導や、文化庁派遣在外研究員として留学し、数々の著名な美術家を輩出しているNYの美術学校「アート・スチューデンツ・リーグ・オブ・ニューヨーク」で研究していた過去などを持つ、歴とした水彩画家である。現在はコロナ感染症予防により休止しているが、都内で水彩画教室も開いている講師でもある。
現在はYouTube上での活動を主に、添削やレクチャー、様々な画材を紹介・使用した動画などを投稿。有志による外国語字幕などもあってか、日本語以外の海外からのコメントも多い。また言語を超え、筆と絵の具のみを使い、魔法のようにスルスルと素晴らしい絵が完成する様子には、海外の視聴者も魅了されているようだ。
過去には、米CNNの番組『Tech for Good』や、『スッキリ』などの国内情報番組にも取り上げられている。
優しい笑顔と描き手の個性を褒めるスタイルは、絵を描いたことがない視聴者にも、その楽しさが十分伝わるような内容になっている。初学者が技術を伸ばすために見るも良し、柴崎が描く様子をただ楽しむのも良し、といった押し付けのない自由度の高いチャンネルになっている。
一方、今回のコラボ相手である杏は、昨年11月にYouTubeチャンネル『杏/anne TOKYO』を開設。眼鏡や部屋着姿での手料理やギターの弾き語りなど、飾らない“お家時間”に特化した動画が投稿されている。登録者は現在70万人目前。今回の柴崎とのコラボは女優・黒島結菜、以来の杏にとって2回目のコラボ動画。YouTubeチャンネル間のコラボでは初となった。意外な人選に驚いた方もいたのでは?と思いきや、二人の穏やかな空気感にコメント欄では喜びの声が多く上がっていた。
近年、YouTube上には様々なコンテンツが存在するが、動物チャンネルや焚き火のような自然系チャンネルが流行るように、柴崎のチャンネルにもまた癒しの効果があるように感じる。同時に、何歳でも活躍することが可能であるという、前向きな可能性もまた感じさせてくれる。今後もその国内外の活躍に注目していきたい。