Apple、株が急落する一方でブランド価値は1兆ドルに FRBの利上げの影響は?

Apple、株が急落するがブランド価値は1兆ドルに

 Appleは2022年初頭、株価(AAPL)が約182.90ドルに達し、世界初となる時価総額が3兆ドルの企業になった。

 Appleは同年第一四半期(1月~3月)の決算で利益と売上高が過去最高を記録した。しかし、ハイテク株が急落しAppleも例外とはならずに、この数カ月で株価は約25%下落している。

 そしてアメリカの中央銀行「FRB」は6月15日、約30年ぶりとなる大幅な利上げに踏み切った。その結果として「低金利と量的緩和政策が薄れ、Appleは苦しむ」と投資調査会社New ConstructsのCEOであるデビッド・トレーナー氏は考察している。

 Appleの株価が下落する一方で、違った指標も見受けられる。消費者への調査でブランドを格付けする「Prophet Brand Relevance Index」で、Appleは世界一の消費者ブランドに位置づけられているのだ。

 マーケティング会社Kantar Brandzは「iPhoneといった人気商品を擁するAppleは、約1兆ドルのブランド価値があり、2021年末から500億ドル上昇し、世界で最も価値のあるブランドだ」としている。

 AppleはiPhone、iPad、Mac、そして関連サービスを拡大し続けている。今後は、廉価版5G iPhone SE、VR・ARヘッドセット、Apple Carなども投入することで、市場はどんどん伸長していくことが予測されている。

 評価額を目減りさせる一方で、ブランド価値は高まっている“いびつ“な状況。金融市場が乱高下する影響はあるものの、長期的なブランドとしての地位は揺るぎないということをこれらの指標は物語っているようだ。

(source)
https://9to5mac.com/2022/06/15/apple-losing-market-valuation-aapl/
https://www.prophet.com/relevantbrands-2022/
https://seekingalpha.com/news/3849617-apples-brand-value-races-toward-1t-even-as-market-cap-dips

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