ドリンクバーからゲーム機の筐体まで、なんでもダンボールで再現するYouTuberがすごい

 ダンボールを使って様々なモノを作るYouTubeチャンネル「DanCreator / 段クリエイター」が人気を博している。

 銃や剣に自動販売機、果ては回転寿司の装置まで、ありとあらゆるモノをダンボールで作成している同チャンネルが始動したのは、2021年4月29日のこと。投稿されている動画の本数は現時点でショート動画含めて63本。毎日に近い頻度で動画をアップする人気YouTuberと比べて、決して更新頻度が多いとは言えない。しかしその分、完成度の高いダンボール工作の動画を次々と公開し、チャンネル登録者数は48.2万人を数えている(※動画投稿本数、チャンネル登録者数は22年5月20日時点)。

【リアル!】ドリンクバー再現してみた|It’s so realistic! Cardboard SODA FOUNTAIN

 特筆すべきは、ダンボール工作がハリボテではなくしっかりと動作すること。銃なら弾が撃てるし、車の模型であれば、ラジコンをベースに作成しているため操作することができる。圧巻なのが、21年6月2日に公開されたドリンクバーをダンボールで再現する動画だ。ダンボールを組み立ててファミレスでお馴染みのドリンクバーの模型を作り上げるだけでなく、内部にチューブを差し込んだペットボトルと、そのチューブを通ってボタン一つで飲み物が外へ排出される電動装置を搭載するなど、とにかく凝っている。しかも、飲み物を注ぐ際に紙コップを置くトレーの内部に、プラスチックプレートを貼り付けて防水対策を施すなど実用性も考えられている。本動画は大きな注目を集め、再生数は5月20日時点で594万回に達している。

マリオカートアーケード版つくってみた|Making MARIO KART Arcade version

 また、ゲームセンターのアーケードゲームをダンボールで作り上げる動画も高い人気を誇る。21年9月9日に公開された「マリオカートアーケード版つくってみた|Making MARIO KART Arcade version」と題した動画では、アーケード版のマリオカートを再現しているのだが、ダンボール内部にモニター画面が設置され、ダンボール製の運転席、アクセル、ハンドルにてゲームセンターと遜色ない機能性を有していた。これに加えて、アーケード版の『電車でGO!』や『太鼓の達人』もダンボールで一から手掛けていて、いずれもクオリティが驚くほど高い。

 このほか、『メタルギアシリーズ』に登場する二足歩行型戦車・メタルギアや、ガンダムのコクピット、さらには『ドラゴンボール』のキャラクター・ランチさんが搭乗している一輪バイクなど、アニメやゲームの印象的なアイテムもすべてダンボールで手掛けていて、非常に守備範囲が広いのも特徴だ。

 きっと「段クリエイター」にダンボールで再現できないものはないに違いない。次はどんなアイテムを、創意工夫と圧倒的な技術をもって具現化してくれるのか。彼らの活動に今後も注視していきたい。

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