登録者数1140万人のYouTuber、インド王族からの盗品疑惑? メットガラで着用したネックレスが話題に

米人気YouTuberにインド王族からの盗品疑惑

 チャンネル登録者数1140万人の人気YouTuberのエマ・チャンバレンがファッションの祭典、メットガラで着用したネックレスが話題になっている。彼女が着用したカルティエデザインのダイヤモンドのチョーカー状のネックレスが、インドの王族から盗まれたとされる逸品だからだ。

 そのネックレスは、1948年頃に王室の宝物庫から姿を消したと伝えられている。それ以前は1900年から1938年の在位期間中に世界で最も裕福な人物の一人であったインド・パティアラの支配者、マハラジャ・ブーピンダル・シンが所有していた。直近では、1998年にロンドンの店舗で再発見され、その後、カルティエが入手したと伝えられている。

 ネックレスの中央には、世界で7番目に大きいと評されたゴルフボールほどの大きさの23.6カラットのデビアスダイヤモンドがあしらわれている。さらに2930個のダイヤモンドが加えられ、総カラット数は1000を超える。

 チャンバレンが5月2日のメットガラでこのネックレスを着用したことで、ネットユーザーたちは1週間以上に渡って議論を繰り広げている。

 あるネットユーザーは、「エマ・チェンバレンが、文字通り南アジアの王が身に着けていたネックレスをメットガラで身に着けていたことについては、誰も話題にしないのか?南アジア人に関してはいつも無視され、これについて話すことを拒否される」と批判。別のユーザーはハッシュタグ「#culturalappropriation(和訳:文化の盗用)」を付けてコメントした。別のユーザーは「怒りでいっぱいだ。このレベルの無礼は許せない」と激怒。

  一方で、チェンバレン自身に罪はないとして、問題視しない人もいる。「エマ・チェンバレンがマハラジャのネックレスを預かってインドに届けるべきだったと言う人を見たけど謎……まるで彼女にそんな権限があるみたいに」と擁護するユーザーも。まさに賛否両論の状態だ。

 インドの失われた宝物を追跡する市民プラットフォーム「India Pride Project」の創設者であるヴィージェイ・クーマーは、盗まれた骨董品の所有権を主張することの難しさを説明する。密輸された宝石の例として、コ・イ・ヌールやオーロフのダイヤモンドを挙げた。後者は現在、ロシア・モスクワのクレムリンに所蔵されているという。

 「インドが略奪された宝物の公開オークションや展示の中止を求めることに力を注がないのは残念だ」と付け加えた。

 国際法の曖昧さにより、盗品を取り戻すことはほぼ不可能だ。所有者の履歴を追跡できる文書がないことが、状況をより困難にしている。

(画像=Instagramより)

〈Source〉
https://news.yahoo.com/youtuber-emma-chamberlain-met-gala-004736248.html

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