西山茉希が提示する恋愛の価値観 「どんなに悩んだって、運命は決まっちゃってる」
恋愛を長続きさせるためには「愛さないとダメ」
――『隣恋3』のカップルたちは、それぞれが悩みを抱えていました。西山さんが考える、恋愛を長続きさせるために必要なことは何だと思いますか?
西山:長続きさせるためには、愛さないとダメだと思います。恋もいいけど、愛はブレないですもん。愛していたら、マイナスな部分が見えても、その人だからと思えるはず。別れる選択肢が、浮かばないと思うんです。だから、続けていくための“方法”を共有できるパートナーだったら、幸せですよね。あとは、価値観がどれだけ合うか。私は、価値観が一緒じゃないと、長続きさせられないと思っているんですよ。
――なるほど。では、お互い長続きさせたいという意思の共有は必要ということでしょうか?
西山:長続きさせるためには、ある程度互いに覚悟を持つことは必要だと思います。ただ、それを相手ばかりに求めてしまうと、ワガママになってしまう。起こったことを相手のせいにしないようにするためにも、覚悟は自分自身で持っていた方がいいと思います。
――2人の娘さんを持つ、ママでもある西山さん。お子さんが、もし恋に悩んでいたら、どのようなアドバイスを送りますか?
西山:えー! まずは、娘の彼氏と友だちになりたいですね。もし別れたとしても、1回付き合ったら、「いつでも、帰っておいで」くらいのノリで。娘と別れたあとの、恋の悩みとかも聞きたいですもん。「だから、うちの子にしとけばよかったじゃん!」とか言いたい(笑)。
――別れたあとも、大事にしてあげたいと思うのは、なぜですか?
西山:1回しかない人生のなかで、1度でも縁があった人間なわけですよね。だから、恋とか愛とかいう感情だけで、縁がなくなってしまうのって、悲しくないですか? 娘が一瞬でも恋をした相手なら、その感謝は忘れてはいけないと思うんです。
――それは、彼氏さんが悪い行動をした結果の別れだとしても……?
西山:そしたら、私は間には入らないですね。「あんたが、自分でけじめをつけてきな!」と言います。娘が傷ついてしまうようなお別れの仕方だったら、それを超えてまで仲良くするのは、娘に対しても失礼だし。
――西山さんは基本的に、お子さんに対して「自分で解決しなさい」というタイプですか?
西山:そうですね。自分で解決しなければ、成長できないと思っているので。もし、大号泣していたら、抱きしめてあげるけど……。ある程度は、痛みも感じないと。自分で生きていく道だから。私は、キャッチャーみたいな存在でいてあげたいんです。
――そういう方が、成長につながるかもしれないですね。
西山:強くなってほしいですもん! とくに、恋愛での経験は大事だと思うので、いっぱい恋をしてほしいです。
――では、最後に。西山さんご自身が、新たに提示したい恋愛の価値観を教えてください。
西山:“始まる時は、始まる。終わる時は、終わる”ですかね。どんなに悩んだって、運命は決まっちゃってる。悩んで寝れないとかなるよりも、こうなると決まってたんだと思った方が、気がラクじゃないですか。
――素敵な考えですね。
西山:とにかく、“なるようにしか、ならんしな”と思って生きていきたいんです。無理をして相手に合わせたって、本当の自分じゃないから疲れる時がやってくる。ありのままの自分を見せられる、心地よいパートナーがいたら最高ですね。あと、これは恋愛に限らずですが、どんなにダサい傷つき方をしても、仲間だと言ってくれる存在を作っておくのも大事だと思います。全部を吐き出して、アドバイスをもらって。『隣恋』に出演している子たちも、「この仲間に出会えてよかった」と言っていましたよね。それって、全部を吐き出しても、支えてくれる仲間ができたからだと思うんです。大人になると、恋愛の悪い面は人に隠すようになってしまうけど、すべてを話せる存在って素敵だなと思います。
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