『パワプロ』はサクセス中のミニゲームも面白い 懐かしく個性的な遊びの数々を振り返る
74回以上続くと「守備職人」がゲットできるイベント
2003年に発売された『実況パワフルプロ野球10』では、守備走塁の指導をする横飛コーチと“ペッパー”をするイベントがある。ペッパーとは至近距離で行われ、“ボールを左右のどちらかに投げ、そのボールをキャッチして、すぐに返球する“という下半身をイジメ抜く凶悪な練習である。
『実況パワフルプロ野球10』では、横跳コーチが「右」もしくは「左」と叫び、その直後に 「右」「左」という二択が表示され、瞬時に横跳コーチが叫んだほうを選択する、というもの。間違ったり選択が遅れたりすると終了。つまりは、間違わず、遅れなければ延々と終わらない。一見めんどくさそうであり、動体視力を酷使するスルーしたいイベントである。ただ、74回以上続くと激レア特殊能力「守備職人」取得の可能性があり、このイベントが発生する際には、一つ深呼吸を入れて集中して臨む。全神経を目と指先に注ぐため、急に親に話しかけられた時のイライラ感はかなりのものだった。
育成要素だけでなく、こういったミニゲーム要素を散りばめる遊び心が、いまなお人気の秘訣なのだろう。
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