朝倉未来、“10対1の喧嘩に勝ったと豪語する不良”にドッキリ YouTubeの撮れ高を逃さないしたたかさ
総合格闘家でYouTuberの朝倉未来が、アンバサダーを務める格闘技イベント「BreakingDown」のオーディションで「1対10で勝った」と豪語していた参加者に、実際に10人の喧嘩自慢を仕向けるドッキリ企画を敢行した。
3月21日に開催された1分1ラウンドの超短期決戦をコンセプトとする「BreakingDown」第4回大会。朝倉はこれまで、同大会で印象的な戦いを披露した柔術歴1年の19歳・井原涼さんとキックボクシング歴4年のこめおさんを動画に出演させている。この度、4月25日に公開された「伝説の10対1で勝った彼に10人の不良用意してみた」と題した動画で朝倉は、先述した2人のアマチュアファイターと比べ「次に俺の中で注目度の高かった選手」として、「『喧嘩10人に1人で勝ったニキ』いたじゃん?」と話した。
“喧嘩10人に1人で勝ったニキ”とは、オーディション時に「1対10で、相手が武器を持っていて一人残らずボコボコにした」と豪語しながらも、テストマッチでわずか数秒にして失神K.O負けを喫した格闘技歴なしの23歳・鈴木大輔さん。本戦出場は叶わなかったものの、鮮烈過ぎる秒殺劇の被害者となったことで、視聴者に強烈なインパクトを与えた。
そんな鈴木さんと対談企画を行うという朝倉だが、もちろんそれはダミー。本来の目的は、ヤンキーが10人で絡んできた時に鈴木さんがどう立ち回るのか検証することだった。ヤンキー役のエキストラたちを前に、朝倉は段取りを説明しつつ「ここで逃げ出したら一番面白いけどね。動画的にはマジ100点よ」と期待に胸を膨らませる。
ところが鈴木さんは意外に真面目で、予定時刻の1時間ほど前に現場へ到着したため、朝倉とエキストラたちが打合せする様子をしっかり目撃。ということでドッキリは未遂に終わったのだが、せっかく集めた10人のヤンキー役を有効活用しない手はない。そこで朝倉は、鈴木さんに「10人が絡んできたら逃げ出さないかっていうのをやろうと思ったのにもう来ちゃったから、もう今日は10人と戦ってもらいます」といきなり告げ、鈴木さんは「マジっすか!?」と目を丸くしていた。
とはいえ、”喧嘩10人に1人で勝ったニキ”のビッグマウスは揺るがない。朝倉が「実際に(10人が絡んで)来てたらどうしてました?」と尋ねると、鈴木さんは「普通にやっちゃいますよ」と強気な姿勢を崩さなかった。そして、いよいよ伝説の決闘を「BreakingDown」ルールのもと再現することに。しかし案の定、鈴木さんは10人に囲まれて何もできず緩いリンチ状態に。20秒ほどが経過した時点で、朝倉は「はい! OK、OK、OKっす!」と止めに入り、「検証結果こうなりますよ、さすがに(笑)」と苦笑いを浮かべていた。
“喧嘩10人に1人で勝ったニキ”をフィーチャーした本動画の再生回数は、投稿から1日が経過した4月26日時点で120万再生を超えている。朝倉といえば昨年、ABEMAで配信され大きな話題を呼んだ『朝倉未来にストリートファイトで勝ったら1000万円』で、自身が倒した対戦相手とYouTube上で次々とコラボし、いずれの動画も高い再生回数を記録していた。
「1000万円企画」にしても「BreakingDown」にしても、大きな注目を集めた自分が絡むコンテンツを一度限りの祭りで終わらせず、何らかの面白要素を抽出して二次的にYouTubeの企画に利用する当たりが、YouTuber・朝倉未来のうまさ、したたかさと言えるだろう。