朝倉未来、自身の肖像を使った無断広告に怒り ヒカキンやはじめしゃちょーも悪質広告の被害に

 格闘家YouTuberの朝倉未来が、自身の顔を“コロッケ”にした悪質広告に激怒した。

ふざけんな

 事の発端は、2月15日公開の「ふざけんな」と題した動画。何に怒っているかといえば、朝倉の顔写真にコロッケの画像をコラージュしたとある焼き肉屋の広告に対してだった。顔はコロッケで隠れているが、髪型とサングラスで明らかに朝倉とわかる。

 朝倉によると、ファンから寄せられたInstagramのDMでこの広告の存在を知ったとのこと。無断で宣伝の素材として使われたことに「これはやばいでしょ」と憤り、「僕を(広告に)使うのって案件として1クール、何百万、何千万とかのレベル。それを勝手にやってて、しかも悪意のある加工をしているということで。これはふざけてる」と怒りをぶちまけた。

 さらに朝倉は「こんなことを無断でやってる焼肉ってどうなのって話ですけどね。ちょっとひどすぎるよね、いくらなんでも」と続け、「(味が)うまかったら勿体ないことをしてる。まぁ、うまくないからこういうことやってるんでしょうね。売れないからこういうことをやっていると思う」と、問題の焼肉店を痛烈に批判した。

 さらに、炎上商法的なプロモーションを「迷惑YouTuber的な発想」と斬り捨てつつ、「僕的にはムカついてるんで、この店には絶対に行かないで欲しいと思ってます。こんなことするやつ、衛生環境とかヤバそうでしょ。どんな肉出してんのかわかんないですよ、マジで」と、視聴者に向けて注意喚起をしていた。

 このように、自身の写真を広告に無断掲載されたYouTuberは、朝倉だけではない。今年に入ってから、ヒカキン、はじめしゃちょーも同じような被害を訴えている。人気インフルエンサーの威光を勝手に借用し、商品やサービスのPRを行う悪質な広告手法が今、残念ながら流行ってしまっているのだろうか。

コロッケ事件の当事者と電話してみた

 ヒカキン、はじめしゃちょーは動画で問題の広告と一切関係ないことを主張するにとどめたが、朝倉はさらに一歩踏み込む。2月17日公開の動画で、“コロッケ広告”を掲載した焼き肉屋のオーナーと電話で直接対決を果たしたのだ。なんでも、前回の動画を見たオーナーから直接「謝罪と今回の広告に至った経緯の詳細説明をさせて欲しい」と連絡があったらしい。

 電話をすると、オーナーは朝倉のファンであり悪意はなかったことを伝えつつ、低姿勢で「申し訳ございませんでした」とひたすら謝りっぱなし。朝倉は「僕の影響力は今まで努力して積み上げてきたもの。宣伝を色んな企業の方からお願いされますけど、そこには対価がしっかりと支払われていて。その方たちに申し訳ない」と説いた。しかし一方で、オーナーの態度から「わざと僕を怒らせて自分の店を宣伝しようという考え方には見えなかった」と矛を収め、「動画でキレて『店に行かないでください』って言っちゃったんで、そこは謝りたい」と自らの行き過ぎた言動を詫びていた。

 これにていったんの決着がついた朝倉のコロッケ広告問題。これが抑止力となり、同じように悪質広告による肖像権侵害を訴えるYouTuberが減ることを期待したい。

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