『今日好き 初虹編』3話ーー“2番手”の男子メンバーが逆転? みゆ&ゆうかの気持ちを動かしたのは……
はやと×みゆ、好きの理由は“目と目が合う”から
もし仮に、あなたが明日から『今日好き』の旅に参加することになったとする。その際、意中の相手に対してどのように振る舞えばよいのか?
その答えは『初虹編』第3話から大いに学ぶことができるだろう。とにかくもう『今日好き』のお手本のような放送回なのだ。奇しくも、これから紹介する2名の男子は、どちらも初日時点で意中の相手にとって“2番手”だった者同士。彼らの奮闘により、2日目のグループ別行動で戦局をひっくり返し、見事に“1番手”へと上り詰める重要なシーンがいくつも散りばめられている。本稿を通して『今日好き』の“いろは”をぜひ押さえておこう。
2日目午後のグループ別行動では、はやと(兼村隼人)×みゆ(右近心優)が2人きりでのいちご狩りに。はやとはこの時間の序盤から“みゆ一択”を宣言するが、しっかりとその理由も深掘りして説明。彼女のかわいい笑顔や一緒にいて気を張らない空気感のほか、話すときに目を見てくれるところに何よりも惹かれたという。
ここが見逃してはならないポイント。人が人に恋するときは、必ず視線が絡む。“目を見て話してくれるところが好き”という言葉は、これまで数多のメンバーが発してきたものだ。第一印象で気になる相手を発表する場面でも、この理由を聞くことがほとんど。
ただ、これは突き詰めれば、“目を見て話してくれるところが好き”という以上に、思わず視線を惹かれてしまうほど、相手を気になって仕方がない。そんな自分の視点に気付き、相手も視線を向けてくれることで、結果的に恋愛感情を育むきっかけへと結びついているのだろう。言い換えれば、視線が合わずに始まる恋愛は『今日好き』ではまず成立しない。そんなのは、平安時代の文通か現代のネット恋愛くらいでしか見つけられないものだ。前述したような些細で無意識的な行為や発言の裏に『今日好き』の本質が隠されている。
ちなみにこの問題について、筆者はかつて「この番組の(当時の)提供元はロート製薬株式会社。高校生らに綺麗な瞳を意識させて、目薬のPRをしているのでは?」と知人から尋ねられたことがあるが、さすがに考えすぎかと笑い合った過去がある。
閑話休題。はやとはその後も、いちご狩りの定番である食べさせあいっこをしたり、100枚以上の2ショットを撮影し、その数を数えていたり、「めっちゃ幸せ、行きたい人と来られて」と、自身の感じた喜びを漏れなく言葉で表現したり……その上で、抜群のタイミング選びで「ひょうせい(永塚彪聖)には負けないから」と、お互いの会話を真剣な雰囲気に持っていくなど、まさに120点満点な2ショットだ。スタジオの“恋愛見届け人”の井上裕介(NON STYLE)が「いつからだろう、いちご狩りで笑えなくなったのは」と指摘していたが、まったくの共感である。この番組もそれだけ長い歴史を持つということなのだろう。