有線接続でさらに高音質に! 完全ワイヤレスイヤホン「Elite Pro TWS 600」を試す

完全ワイヤレスイヤホン「Elite Pro TWS 600」

 ケーブル不要で音楽を楽しめる「完全ワイヤレスイヤホン」。これ無しの生活は考えられない人も多いだろう。ただしワイヤレスイヤホンの宿命として、若干の音ズレや音質の劣化が生じることは否めない。特にゲームのプレイ時に音ズレが発生すると興ざめしてしまう。イヤホンを購入するならば、できればワイヤレスの利便性を享受しながらも音ズレや劣化が気にならない方法で音楽を楽しみたいものだ。

 そこでレポートしたいのが、AFUストア(鑫三海株式会社)から発売された完全ワイヤレスイヤホン「Nakamichi Elite Pro TWS 600」だ。老舗オーディオブランドNakamichiの名を冠したイヤホンには期待も高まる。

 見た目は完全ワイヤレスイヤホンそのままのパッケージだが、イヤホンケーブル付属している。本体のサイズは24×20×23.3mm、片耳重量は6g程度なので装着時の違和感はないが、音質重視の為なのか少しだけ筐体が大きめのような気がする。充電ケースはUSB Type-Cを搭載し、約2.5時間で急速フル充電OK。ケースには満充電後約40時間も使用可能な大容量バッテリーを搭載している。

 実際に装着しようとしたところ、左右が分かりにくかったのはちょっと残念。しかしいざ装着してみると、Nakamichi独自に設計されたハウジング構造や、物理的に外音を遮断するメモリフォームイヤーキャップが功を奏し、すんなりと耳孔にフィットする。

 8mmの低音域対応ダイナミック型ドライバー1基と、バランスドアーマチュア型ドライバー2基、合計3基によるトリプルドライバーを搭載しており、臨場感あふれるサウンドを感じられた。

 さて、本機の真骨頂として、有線イヤホンに変化する機能が挙げられる。なんとMMCXケーブル(有線イヤホンの標準的な規格の同軸ケーブル)を直接接続できるのだ。

 Bluetoothイヤホンでは高音質音源の再生にはいくつかの制限があり、とくにiPhoneやiPadとワイヤレスイヤホンの組み合わせではハイレゾなどを聞くことは難しい。しかし、有線接続ならばハイレゾも楽しめるのだ。さっそく付属のケーブルを「Elite Pro TWS 600」に接続してみよう。

 無線と有線接続の音質を比較して試聴してみたところ、第一印象は「確かに有線接続の音の方が心地良い!」ということである。なかなか語彙化するのが難しいが、生の音源にさらに近くなり、まろやかな音域を感じた。懸念されたケーブルの煩わしさも気にならなかった。ちなみにワイヤレスイヤホンとして使う場合、最新チップ「QCC3040」を搭載し、Bluetooth5.2に対応することで90msの超低タイムラグを実現。アクションゲームをプレイしない筆者にとっては、音声の遅延はさほど気にならなかった。

 「Elite Pro TWS 600」は、ワイヤレスでも有線接続でも両用可能な、歴史ある“ナカミチサウンド”に対応したハイスペックなイヤホンだ。利便性と音質を一台で実現したいといった人にとっては充分購入の検討に値する商品だと言えるのではないだろうか。

■Nakamichi「Rlite Pro TWS 600」
仕様
・商品名:完全ワイヤレスイヤホン「Elite Pro TWS 600」
・カラー:ブラック・オレンジ
・充電ケースバッテリー容量:500mAh
・バッテリー容量:45mAh×2
・重量:約(6×2+78)g
・連続稼働時間 40H(MAX)
・充電時間:約2.5時間(充電ケース+イヤホン)
・再生周波数帯域:20Hz-20KHz
・コーデック:aptX/SBC/AAC
・素材:ABS+アルミニウム
・インピータンス:32Ω±15%
・マルチペアリング:8台
・防水性能:IPX5
・充電ポート:Type-C
・イヤホンサイズ:約24×20×23.3mm
・充電ケースサイズ:約75×45×32.4mm
・Bluetooth:5.2 

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