災害や停電に備えよう! iPhoneのバッテリーを節約するための6つの心得
災害時や急な電力逼迫における備えはいくつあっても足りないもの。特に大事になるのがスマートフォンのバッテリーだ。緊急時におけるスマートフォンはライト機能や災害情報の検索、家族や友人との連絡など、様々な用途に必須なアイテムとなるだろう。本記事ではiPhoneのバッテリーを節約する方法や、備えとして持っておきたいアイテムを紹介する。
1.「低電力モード」を活用しよう
iPhoneには「低電力モード」があり、この機能を活用するとバッテリーを長持ちさせることができる。「設定」>「バッテリー」の順にタップしていくと、一番上に「低電力モード」が表示される。
このモードをONにすると、iPhoneのバッテリー消費を最低限に抑えてくれる。メールの取得やAppのバックグラウンド更新など、いくつかの機能に制限が出るため常にONにするような機能ではないが、バッテリーをなるべく節約したい緊急時などには頼りになる機能だ。
2.画面の明るさと自動ロック時間を調節しよう
iPhoneの画面の明るさを調節したり、自動ロックの時間を調節することでもバッテリーの節約になる。緊急時などは多少暗くても明るさを低くするのが良いだろう。「設定」→「画面表示と明るさ」の順にタップしていくと、画面の明るさを調節するスライダーがある。
画面を自動ロックするまでの時間を短くすることでもバッテリーの節約が可能だ。ロックまでの時間は好みにもよるので、「緊急時は30秒、普段は3分」など状況に応じて切り替えるのも良いだろう。
3.「Wi-Fi」「Bluetooth」など、使わない通信機能はOFFにしよう
iPhoneは画面をロックした状態でも様々な通信をバックグラウンドで行っている。たとえばWi-FiやBluetooth機能をONにしていると、付近にあるアクセスポイントやデバイスを自動で検索し続けるので、OFFにすることでバッテリーの節約になる。
「設定」を開くと一番上に「機内モード」「Wi-Fi」「Bluetooth」「モバイル通信」などの項目が並んでいる。Wi-FiやBluetoothを使用しない時はOFFにしておこう。
また、iPhoneは圏外にいると常に付近の基地局を探し続けるため、4G/5Gに接続している時よりも多くバッテリーを消費してしまう。圏外にいる場合はいっそ「機内モード」をONにしてしまうのも良いだろう。ただし、機内モードがONになっている間は通信が行われず、緊急の連絡なども受け取れない点には注意が必要だ。必要に応じてON/OFFを切り替えよう。
4.使わないAppは「Appスイッチャー」から終了させておこう
先にも述べた通り、iPhoneはバックグラウンドで通信をするデバイスだ。Appの中には画面をロックしたりホーム画面に戻っても通信が行われ、バッテリーを消費するものもある。使用しないAppは「Appスイッチャー」からAppを終了させて消費を抑えよう。
iPhoneSEなどホームボタンが付いている機種の場合は、ホームボタンをダブルクリック、iPhone13などiPhoneホームボタンが付いていない機種の場合は画面下部の中央から上にスワイプし、そのまま指を離さずにいるとAppスイッチャーが表示される。
あとは左右にスワイプして使用していないAppを見つけたら、上にスワイプしてAppを終了させよう。
5.「Google Map」のオフラインマップを活用しよう
地図Appは位置情報のGPS機能や、マップ画像などリアルタイムの情報を取得するため、バッテリーを多く消費しがちだ。Google Mapのオフライン機能を活用すればあらかじめ地図データをiPhoneにダウンロードしておける。
オフラインマップの保存方法は、Googleマップを開いて「右上のアカウントアイコンをタップ」→「オフラインマップ」から行える。「自分の地図を選択」をタップすると任意のエリアを保存できるほか、自宅や職場の住所を保存している場合はおすすめの地図としてその周辺をリストアップしてくれる。
機内モードでも利用できるので、災害時など通信が利用できない場合の備えにもなるだろう。予めWi-Fiに繋いだ状態でダウンロードしておくと安心だ。
6.ACアダプタやモバイルバッテリーを準備しておこう
外出する際にモバイルバッテリーを持ち歩いておけば、バッテリー残量が少なくなった際にも安心だ。また、充電ケーブルと合わせてACアダプタも持ち歩いておけば、コンセントのあるカフェなどでも充電が可能だ。
モバイルバッテリーの選び方は容量で決めるのが良いだろう。大抵のモバイルバッテリーは商品名や商品説明に「5000mAh」や「10000mAh」などと容量が記載されている。iPhoneのバッテリー容量は機種にもよるが2000~4000mAhほどだ。容量が10000mAhのモバイルバッテリーを購入すれば約2~3回はフル充電が可能ということになる。ただし、大容量のモバイルバッテリーはサイズも大きくなりがちなので、容量が多ければ多いほど良いという訳ではない。普段から持ち歩いていても苦にならないサイズを選ぼう。筆者は5000mAhか10000mAhサイズのものをオススメする。
また、Ankerの「PowerCore III Fusion 5000」のようなコンセントと一体型になったタイプも災害時には役立つだろう。
災害時の停電などで電力が不通となった際のために、乾電池式のモバイルバッテリーを1つ持っておくと安心だ。充電効率は良くないので普段遣いには向かないが、手に入りやすい単三電池で充電が可能なので、防災袋に単三電池と共に1つ入れておくと良いだろう。
このように、いくつかのバッテリー節約術を紹介してきたが、いざ災害が起こってしまった際には、電波や電力の不通など想定外の事態に遭遇することもあるだろう。「備えあれば憂いなし」ということわざの通り、複合的な対策を常に準備しておくことが重要だ。また、低電力モードの設定や明るさの調節方法などはいざという時のために覚えておきたい。