10代・20代・30代それぞれの男性のアプローチの特徴とは? 恋愛番組をもとに考える

10代・20代・30代それぞれの男性のアプローチの特徴とは?

 多数の恋愛リアリティ番組が動画プラットフォームを中心に配信されている今。高校生の恋愛模様を取り上げたものから、“婚活”をテーマにしたものまでその対象者やコンセプトも多岐に渡る。そこで見られるのが年代別の男性のアプローチの顕著な変化だ。

 高校生の恋愛のリアルを追う『今日、好きになりました。卒業編2022』(ABEMA)の男子高校生たちのアプローチは、2泊3日という限られた期間内に意中の相手の心を掴む必要があるという制約の影響も大きいと思うが、とにかくスピード勝負、かつインパクト重視の側面が大きい。いかに早く、そしていかに行動に移すか。気になる相手にどれだけ自分のことを印象づけられるか。とにかく自身の第一印象、直感に従って自分の気持ちを何とか伝えようとする。

 そんなできることも限られている中、やはり10代。アプローチの仕方は純粋で必死だ。1日の始まりに自身の印象を付けるべく、朝にデートに誘ったり、お揃いのものをプレゼントしたり、事あるごとに隣の席を確保しては、ギターを弾いたり手紙を読んだり……少しでも“特別感”のあることを提供し“自分プレゼン”をすることを大切にしている。「自分の方がライバルより想いが強い」ことを真っ直ぐに伝えられるのは、いい意味で怖いもの知らずの10代ならではだろう。

 同じくABEMAの『彼とオオカミちゃんには騙されない』では、出演者に20代が複数人おり、平均年齢が19.4歳と20代に近づき少し様子が変わってくる。ともに過ごす時間も長くなりさらには“共同作業”の場があることもあってか、男性メンバーは好きな相手に向けてのベクトルだけでなく自身の内面とも向き合って恋愛を進めていく。

 “恋愛をしないオオカミ”の存在があることも影響しているかもしれないが、直感だけで動くことは10代よりは少なくなる。“押して引いてみる”という恋愛の駆け引きや、“相手の幸せのために自分が身を引く”という現象が見られ始めるのもこのころからのようだ。20代になると社会性を徐々に纏いはじめることから、自分の好きな相手が別の相手のことを好きでも結論を焦らずに待つことができ、自分の気持ちよりも相手の想いを本当の意味で尊重できるようになるのかもしれない。

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