にじさんじ・笹木咲が内に秘める“静かな覚悟” 「やりたいことができないならば意味がない」

にじさんじ・笹木咲が内に秘める静かな覚悟

 この番組を通じて、彼女が得たものは非常に大きいように見える。2018年にデビューした元1期生から2021年にデビューした「エデン組」に至るまで、約3年に跨ってにじさんじで活動しているライバーは107人いるなかで、笹木は元ゲーマーズ組ということもあり年長側になる立場だ。

 公式番組に加えてライブイベント・にじさんじ内大会・コラボ配信など、その時々の目玉企画に多く参加し、それが故ににじさんじに所属する大半のライバーと会話してきており、柔らかな笑顔や笑い声と毒舌を発揮して、コラボ相手とともに配信やライブをもりあげる姿がある。

10分どころじゃない2020年の笹木咲まとめ。

 自身では「アタシは人見知りでコミュ障なんや」と自虐することもあるが、数々の経験と活躍をしてきた彼女は「話しかけやすい」「フレンドリー」「面白くて信頼できる」というイメージを育ててきたとも言えるのではないだろうか。

 自堕落で自由気ままな振る舞いでほかのライバーにもちょっかいをかけたり、強く煽ることも多い彼女だが、そんな振る舞いが許されるのも、彼女への強い信頼や愛されやすさの現れだと言えるだろう。

 彼女の持つゲームへの強い愛情がもたらした2度の決断が、バタフライエフェクトととなって後年のにじさんじ・ANYCOLOR社に強い影響を与えてきた、というと過言かもしれないが、「やりたいゲームがやれないなら辞める」というスピリットとパッションを持った彼女が、いまではにじさんじの公式番組で顔役を務め、笑顔と毒舌のギャップで元気に盛り上げている彼女の後ろ姿をみて、何かしらの影響を受ける同僚らが増えているのも事実だ。

 復帰直後にはカンザキイオリの「命に嫌われている。」をベースにした歌動画「笹木は嫌われている。」をアップし、存分に皮肉ってみせた彼女だが、2022年を迎えたいまは「笹木は愛されている。」と形容したくなるほど、充実した日々を送っているように見える。

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