有吉弘行登場で話題の「西堀ウォーカーチャンネル」 YouTube上の有吉の影響力を分析してみた
お笑いコンビ・マシンガンズ西堀亮のYouTubeチャンネル「西堀ウォーカーチャンネル」 は1月10日、同じ事務所の先輩芸人・有吉弘行が出演して大きな反響を集めた。その影響力を分析したい。
シンプル過ぎるチャンネル
「西堀ウォーカーチャンネル」は2021年12月7日に初動画が投稿され、始動して1カ月ちょっとの比較的若いチャンネル。主な内容は西堀がただただ都内を散歩するもの。トークしたり、ライブ配信して視聴者とやり取りしたりなどはない。また、テロップや効果音もなく、東京の街並みを見たい人には需要がありそうなシンプルな内容である。
趣味の延長線上としてYouTubeを始めた印象があり、あまり再生数を気にしていない雰囲気。しかし、そんなチャンネルに驚異的な再生数を記録する動画が投稿される。それが有吉が登場した動画だ。
月3万円のチャンネルに?
動画自体、有吉の軽快なトークを聞けるわけでもなく、適度に会話はしつつも西堀と黙々と都内を散歩するもの。それでも1本目の動画は1月27日現在、約30万回再生を記録している。
1月10日の動画を皮切りに、その後も7本の動画が投稿されており、5本目の動画は約2万再生とやや落ち着いた。それでも、日本のTwitterのフォロワー数第4位(約650万人)の影響力は計り知れない。
1月10日に動画が投稿されて以降、以前は5000人程度だった登録者数もほぼ倍。大台の1万人到達も早くも到達してみせた。
また「西堀ウォーカーチャンネル」の総再生数は毎日約6万回伸びており、月間の広告収入3万円も視野に入るほど“フックアップ”してもらった。有吉は“日本トップランクのインフルエンサー”と言っても差し支えない。
注目すべきは和賀の動画?
間違いなく、有吉の影響力は驚異的ではあるが、ここは一つ踏み込んだ考察をしたい。
再生数は有吉の動画が他動画を圧倒しているが、動画や投稿者に対する好感度や注目度の高さを示す指標“エンゲージメント率”。つまりは、いいねやコメント、拡散など、視聴者にアクションを起こさせた動画は、同じ事務所の和賀が登場したもののほうが高い。
1月19日に投稿された「②和賀と歩いて山手線全駅つぶし 代々木駅から原宿駅1/2」は再生数はイマイチであるが、エンゲージメント率は驚異の21.3%。エンゲージメント率は登録者(フォロワー)の数が多いほど下がりやすいため、一概に目安は言えない。それでも、6%あれば優秀とされており、20%は異次元の数字と言って良い。
エンゲージメント率の高さは、そのYouTuberの好感度の高さを示すことにつながり、企業とのタイアップも期待できる。広告収入以外の収益の可能性も開けてくる。今後の西堀の動き方次第では、安定した収益化も実現可能である。
サンドリ出演芸人とコラボも
収益化がチラつくようになった背景は、間違いなく有吉が持つ影響力の賜物。これを誘い水として、有吉がMCを務める『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN系)のアシスタントとして度々登場する西堀と和賀の絡みに興味を持った、熱心な(エンゲージメント率を上げてくれる)人たちがこぞって、チャンネル内のいろいろな動画を視聴したのだろう。
同番組のアシスタントに登場する芸人とコラボすれば、再生数は伸びずとも高いエンゲージメント率は期待でき、芸人だけではなく“登録者数は少ないけど、なんだかんだで食えているYouTuber”という側面もゲットできるかもしれない。とは言え、趣味の範囲でやっていると思うので余計なお世話だと思うが……。