無限の歩行感を感じられる? 世界初「VRブーツ」の存在が明らかに
米国のベンチャー企業、EKTO VRが、VRブーツ「EKTO ONE」を開発中だ。今年の前半にも、企業向けベータ版をリリースする計画だという。
「EKTO ONE」は、一般的な靴の上から装着するVR用ブーツで、VRヘッドセットと併用することで、バーチャル空間内での歩行感を感じることができるものだ。乗り物酔いを防ぐため、最初の数歩は実際に前進するものの、その後は自動的にユーザーを部屋の中央に誘導する。そしてブーツの底面に備わった電動ホイールが、ユーザーが進む方向とは逆に回転することで、トレッドミル(ウォーキングマシーン)のように定位置にとどまらせるという。
それでも歩行感は十分に得られるようで、EKTO VRのCEO、ブラッド・ファクター氏は「デモを体験したユーザーたちはみな、『本当に歩いているようだ』とコメントする。場合によっては、自分が今部屋にとどまっているかどうかもわからなくなる」、「彼らは、自分がどこにいるのかまったくわからないようだ。最初にいた部屋の中にまだいるのかどうか、確信が持てないほどの没入感に浸っている」と米メディア『Digital Trends』に述べている。
同社は今年の前半に、パートナー企業向けのベータ版をリリースする予定だという。価格についてはまだ発表されていないものの、『Digital Trends』は「おそらく15000〜20000ドル(約170〜230万円)近くになるだろう」と予想している。最終的には1000ドル(約11万円)以下で一般消費者向けに販売することを目指しており、多くのアプリケーションにとってより現実的な提案となるだろう、とファクター氏は語っている。
さまざまなサービスやソフトのリリースが話題となるVR界隈では、ハード面においても続々とユニークなガジェットが開発されているようだ。
(画像=EKTO VRのYouTubeより)
〈Source〉
https://www.youtube.com/watch?v=mpWG9BIJUsw&t=49s
https://ektovr.com/
https://www.digitaltrends.com/gaming/endless-walking-vr-moon-boots-ekto/