新世代YouTuberたちは恋愛観も一味ちがう? エミリンの彼氏報告や平フラの彼氏オーディションから考える
人気YouTuberのエミリンが先日、約8年ぶりに彼氏ができたことを自身のチャンネルで報告した。エミリンといえば、元芸人ということもあって女性らしさを封印していた期間が長く、視聴者の中で“恋愛ベタ”というイメージが定着していた。YouTubeの動画の中ではたびたび「彼氏がほしい」と発言していた彼女だが、ついにやってきためでたい報告に、YouTubeやSNSは祝福コメントの嵐となった。
報告は、1月10日に公開されたサーティワン全種類の爆食動画とともに行われた。一通りお気に入りのサーティワンの順位付けをしたあと、カメラマンに「今日終わりですか?」と尋ねられると、「終わりじゃない、だから今日話したいことがあるんだって!」と遮るエミリン。続けて「彼氏が出来ました!わーい」と笑顔で報告した。
彼女の今回の恋模様は、それ以前の動画から視聴者に共有されてきた。それらの動画では、「この恋がうまくいっているときか、完全に終わったときにこの動画を出す」と話していたため、恋がどちらに転んでいたのか気になっていた視聴者も多かったようだ。それだけにコメント欄には「恋が実って本当に嬉しい!!」「心の底から応援してます!」といった多くの祝福コメントに溢れた。筆者も彼女の恋を応援していた1人だが、今回の報告はまるで友人のことのように嬉しい気持ちになってしまった。
また、10代・20代の女性を中心に絶大な人気を誇る女性コンビYouTuber・平成フラミンゴのりほも、「5年間恋愛をしていない」「出会いがない」という状況を打破するべく、YouTubeで彼氏オーディションを実施することを発表。相方のにこは、企画発表の際に「冷やかしはやめてください」とピシャリと言い放ち、「本当にリンリンを彼女にしたいと思った方のみの応募でお願いします」と、この企画にかける本気度をアピール。それに対し、本人は「なんだか恥ずかしくなってきちゃった」と照れた様子を見せた。
個人によってスタンスは異なるが、“新世代”と呼ばれるYouTuberたちは、自分たちの恋愛事情を積極的に視聴者に共有するケースが多い。
これまでテレビで活躍する芸能人たちは、自身の仕事や人気への影響を考えてプライベートの恋愛事情は隠すのが主流だった。一方、いまや芸能人並みに影響力の大きい存在となっているYouTuberだが、自身の恋愛事情をオープンにしてもなお、変わらず視聴者からの支持を得ている。これは、もともと「一般人が自分の好きな動画を投稿して楽しむ」という、YouTubeの特性が根底にあるからだろう。
さらに視聴者側は、最もプライベートな部分である“恋愛事情”を知ることで、その人に対しての親しみが増すというのも事実だ。そういった要素が組み合わさることで、YouTuberは恋愛事情をオープンにしても応援されやすいのだと感じる。近年、カップルチャンネルや恋愛リアリティーショーが人気なのも、そういった理由があるからだろう。
YouTuberにとって自分の恋愛事情をオープンにすることは、それ自体が一つのコンテンツとして成り立つほか、視聴者からの信頼や人気も自然と上がるという魅力がある。視聴者にとっては、YouTuberに本当の友人のような親しみを覚えることができ、応援しているYouTuberが幸せな姿を見ると、まるで自分ごとのように喜べる。こういった関係が成り立つのも、YouTubeならではの面白さと言えるだろう。今後も、彼女たちの恋愛模様を楽しみに見守っていこう。