12時間で家が建つ? 米国で3Dプリンターを利用した家が建設される
米バージニア州に、建設時間わずか12時間の3Dプリントハウスが誕生した。この家は、非営利団体による低所得者層向けのプログラムで建てられた最初の事例で、居住地域の収入の中央値と比較して、80%未満の人が対象となるようだ。
プログラム第一号の3Dプリントハウスに居住するのは、13歳の息子を育てるエイプリル・スプリングフィールド氏。家を建てるため、少なくとも300時間のスウェットエクイティ(金銭の代わりに提供される知識や労働)行ったという。このプログラムでは、住宅ローンの返済額が収入の30%以下におさえられているとのことだ。
室内は3つのベッドルームと2バスルームを擁し、広さは111平米。コンセントやドアノブなどの破損に備えて、居住者には新しくそれらをプリントするための3Dプリンターが提供されるという。プリンターに用いられている素材は、コンクリートに比べて環境に優しく、値段もより手頃で、10平米あたり最大15%の建設費を削減できるとされている。また通常のコンクリートを用いた場合、建設に約4週間かかるとされていることから、経済面はもちろん、時間をも節約できていることがわかる。そして高品質の断熱材を使用できるため、冷暖房費が節約できるほか、竜巻やハリケーンにも強い家となるようだ。
団体は、来月にもプログラム第二号の家を発表するとしている。
(画像=NEW YORK POSTより)
〈Source〉
https://nypost.com/2022/01/13/charity-3d-prints-home-for-virginia-woman-in-12-hours/