いつもの日常を新たな目線で切り取る アクションカム「DJI Action 2」の魅力

「DJI Action 2」レビュー

 また、特に気に入ったのが延長ロッドを使っての撮影だ。この延長ロッドは三脚にもなっており、収納時は場所もとらないため、セルフィースティックのような感覚で「DJI Action 2」と共に持ち歩ける。

DJI Action 2で撮影

 これはリス園に「DJI Action 2」を持っていった際の様子だが、リスがカメラの目の前まで来ている。もうすでに、普通のカメラでは見られない面白そうな映像になるのが想像できるだろう。実際に撮れた映像がこちらだ。

 こんなにダイナミックな映像が、ポケットサイズのカメラで撮影できてしまうのだから驚きだ。動物に干渉しすぎるのはよくないが、この撮影のあともリスの方からカメラに近寄ってくることが多かった。小さなカメラであるため、小動物にとっては興味の対象なのかもしれない。

DJI Action 2で撮影

 足元に近づいてきたリスに、ローアングルで静止画撮影を行った。延長ロッドがあればローアングルやハイアングルの撮影も簡単に行える。「DJI Action 2」のレンズは155度の超広角で、1/1.7インチセンサーを搭載しているが、これをフルサイズの焦点距離に換算すると……なんと約1mmと計算できた。圧倒的な広角により、小さなレンズながら広々とした世界を映し出せるのだ。

DJI Action 2で撮影

 これは延長ロッドを伸ばしてハイアングルで撮影した静止画。まるで木々の中から外を覗いているような、なかなか見られないユニークな視点となった。花畑や低木により近い距離で撮影すれば、まるで森の中にいるような画になるだろう。延長ロッドがあれば、普段は見られない視点からの映像を簡単に映し出せる。

DJI Action 2で撮影
 こちらは延長ロッドなしで、「DJI Action 2」本体で撮影をした。155度の超広角であれば、延長ロッドなしでも少し頭上から撮影するだけで、簡単に部屋全体を見渡せる。

 撮影した写真や映像は「DJI Action 2」本体からチェック可能だが、専用アプリ、DJI Mimoと連携すればスマホからも確認ができる。また、画質設定や撮影スタートなどのリモート操作も行えるため、「DJI Action 2」を使うならDJI Mimoと連携をしておくのをオススメする。DJI Mimo内のAI編集機能を使えば、撮影した映像を自動でつなぎ合わせてスタイリッシュな動画に編集することも可能だ。

 実は筆者は長らくアクションカムに興味があったが、「アクションカム映えするようなアクティビティをやらないから、自分にアクションカムは使いこなせない」と思っていた。しかし、「DJI Action 2」は日常的に持ち歩いて楽しいアクションカムであり、見慣れた町並みでも思いも寄らない画角で切り取る楽しさがあると実感した。

 犬の散歩や自転車移動、バスや電車の窓際に座っているときなど「今このシーンを動画やタイムラプスにしたら面白いかも」と、日常にアクションカムを活用できる場面は意外にも多かったのだ。この体験は、毎日のちょっとしたスパイスであり、創造性を刺激するものにほかならない。リモートワークの様子をカメラを固定してタイムラプス撮影すれば、自分の普段の動きがわかって面白いかも?

 「DJI Action 2」は日常的に手元に置きたくなるアクションカムだった。アルミニウム合金の手触りの良さ、マグネットによるスピーディな着脱、そして155度の超広角撮影。これらの要素はいつもの日常を今までになかった目線で切り取ってくれるだろうし、撮影体験の面白さは次の創造性に繋がるだろう。今までアクションカムとは無縁だったという人にこそ試してもらいたい。

(Source)
https://www.dji.com/jp/dji-action-2

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