M-1&宮本浩次、KOC&今泉力哉、R-1&Creepy Nuts……賞レースの映像作品はなぜファンを魅了するのか

M-1&宮本浩次など、賞レース映像の魅力

Dos Monosの圧倒的パンチライン

 賞レースとは違うが『ドキュメンタル』のオープニング映像もレベルが高すぎる。12月から配信がスタートしたシーズン10はシリーズ史上初となる、歴代王者たちによる“チャンピオン大会”である。そして、この記念すべき大会の劇中歌を、3人組のヒップホップユニット・Dos Monosが担当。R-1同様、『ドキュメンタル シーズン10』のために書き下ろした楽曲「王墓」は 、オープニング映像にも使用されている。

Dos Monos - 王墓

 やはり『ドキュメンタル シーズン10』のために制作された曲であるため、〈デコジョイマンでダウン奪う〉〈鼻とテンガ膨らまし叫ぶ〉といった歴戦を思い出させるリリックが並ぶ。そんな中、Hookの〈ゲラは即刻Get out〉にはしびれた。1センテンスで『ドキュメンタル』という戦いのルールやコンセプトを示しており、“パンチライン”という言葉を思わず使いたくなる。

 BGMもさることながら、終始映像の作り込みにも驚かされた。映像作品としても何回もリピートしたくなるため、一度チェックしてほしい。

 昨今、「芸人=カッコ良い」という風潮が根付いているが、その要因には映像クリエイターの力も影響しているのではないか。

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