目指すのは“砕けたクラシック奏者” 萩原可奈が語る「音楽×ライブ配信者としての可能性」

萩原可奈が語る「音楽×ライブ配信者としての可能性」

「クラシックと言えば、ここ!」と思われる存在になりたい

--では、ご自身が思う配信者としての強みは?

萩原:癖が強いところですかね……。以前、初めて見にきてくれたリスナーさんが、「癖つよ」というコメントを残して帰っちゃったことがあって。私、すごいショックを受けたんです。自分が癖が強いと思っていなかったのでその日はショックすぎて、配信を切りました(笑)。逆に、リスナーさんたちは、私が自覚していないことに驚いていましたね。いまは、かしこまって聴くというより、自分らしい楽しみ方で聴いてほしいと思っているので、私の癖も強みだと思って思います。距離が近い、“砕けたクラシック奏者”でありたいと思っています。

--“砕けたクラシック奏者”、いいですね。

萩原:私は、ライブ配信をやる上で、クラシックの魅力を伝えることを目標に掲げているんです。フルートライバーというよりは、「クラシックと言えばこのライバー!」と言われるような存在になりたい。そして、私の演奏をきっかけに、クラシックに興味を持ってもらえたらうれしいです。普通のコンサートだと、ベッドに寝転びながらとか、ポテチを食べながらとかじゃ聴けないじゃないですか。でも、「Pococha」を通せば、気軽に本格的なクラシックを楽しむことができる。リラックスした状態で、配信を楽しんでほしいです。

--そのほかに、掲げている目標はありますか?

萩原:みんなで、楽しく……ですかね。いつまでも、フルートを通してみんなと繋がっていたいんです。よく聞かれるんですよ。「結婚したら、辞めるの?」とか。でも私は、一生フルートを続けていくと決めているので。その方法は、配信でも、公演でも、講師でも何でもいいんです。フルートさえあれば、生きていけると思っています。

--では、フルートという楽器の魅力は?

萩原:うーん。好きすぎて、あまり考えたことないなぁ……。でも、持ち運びがラクなところはいいですよね。自分の楽器と、肌身離さず一緒にいられるのは幸せです。あとは、とっつきやすいところ。包まれているように感じるサウンドも好きです。見た目も、綺麗ですし。吹く人によって、まったく音がちがうところもいいです。

--最後に。萩原さんにとっての「Pococha」とは。

萩原:“家”ですかね。いままでは、リスナーさんが私の配信に来てくれた時に、「おかえりなさい」と挨拶をしていたんです。でも、私が仕事から戻ってきて配信を始めると、リスナーさんが「おかえり」と迎えてくれて。「家だ……」と思いました。正直、疲れているとか、今日しんどいなと思うこともあるんです。でも、配信を終えると逆に元気になっている。嫌なことがあっても、全部忘れてリセットさせてくれるんです。なので、「Pococha」は私にとって、家のような場所。そしてリスナーさんは、家族のような存在です。

■萩原可奈
https://www.pococha.com/ja-jp/app/users/05b99650-9eb0-4d45-a121-490cf4337afb

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