闘病生活から3カ月で“フィジーク大会優勝” 筋肉系YouTuber・ぷろたんが見せる人生のドラマ
悲願の優勝「生きてるって素晴らしい」
その後は大会に向け、水分や油分を絞り切る過酷な減量生活の動画を次々に投稿。文字通り、命を削るようなぷろたんの努力や生き様が動画内で垣間見られた。
大会当日も極限状態にまで体を追い込み、フラフラになりながらも舞台袖でパンプアップし、最高のコンディションで挑む様子がカメラに収められていた。10月中旬には一時体調不良になり、断念を検討したことも明かしている。本番直前には「ここまで来れたことは奇跡。色々な人の支えがあって、1人で作り上げた体じゃない」「この3カ月は人生で一番、1%も残さない形で全力を出し切ってきた。結果はどうあれ悔いはない」と宣言し、いざ舞台へ。
本番舞台上では、ポージング審査と共に参加者の中から人数がどんどん絞られていく中、見事決勝まで残り、緊張のセンター争いを繰り広げた。最後に残った2人の間僅差で、念願のノービスクラスで優勝を果たした。思わず「ドラマでもないくらい、流石にできすぎてる」とぷろたんも驚いた様子で笑顔をもらす。
優勝後には、闘病も含めたこれまでの3カ月を思い出しながら、「減量がここまでできたことが自分にとっては奇跡。病気が発症する前には愛犬の死もあり、今年は不幸が多すぎて、自分が置き去りになったような感じだった。なんでこんなに続くんだろうと思って生きていた。それでもなお自分の人生っていいなと思いたかった」と涙ながらに語った。
「自分が自分で良かったと思えるように、この3カ月言い聞かせて頑張った」とし、優勝をしたことで自分に対する不安や疑念が「心の底から晴れた」という。
「コメントで応援してくれた視聴者が救いになっていた」と感謝も述べ、最後に視聴者にメッセージを送った。「人生で悩んでいる人はいっぱいいると思うけど、そこから希望を見出して、自分が自分で良かったと思える人生を覚悟すれば、一つのゴールにはたどり着ける」「生きてるだけで合格点。生きてるって素晴らしいですね」という言葉と共に、動画は笑顔で締められた。
今回の大会での優勝は日々の日常に比べると一瞬であり「何よりもこれから続く日常が大事」としたぷろたんだったが、短い動画の中に収められた言葉や映像には、たしかにぷろたんの“人生”というドラマが収めらていた。生きる希望や感動を覚えた視聴者も少なくはないだろう。これからもYouTubeを通じて、ぷろたんの生き様が末長く見られることを願い、応援したいと思う。