はじめしゃちょー、藤森慎吾、銀シャリ・鰻……YouTubeで描かれる愛車との別れの哀愁

 忘れがたい愛車との記憶。その備忘録を残すべく、銀シャリの鰻和弘がこのほど、YouTubeチャンネル「銀シャリチャンネル」に、およそ18年乗り続けた「スーパーカブ50」とのお別れに際し、同バイクとの思い出を語る動画を公開した。

 先日、伊藤かずえが30年以上乗り続ける初代「日産シーマ」のレストア完成お披露目会を開き、久しぶりの再会に涙を流して喜んだことがニュースとなり、大きな話題を呼んだ。愛車を長く大切に乗り続けることは一つの美徳だが、維持費や修理費用などの問題から、一台を何十年も乗り続けるオーナーは非常に稀。バイクであれば、新たな免許を取得したタイミングや車検のタイミングなどで、乗り換えを決断する人も多い。

【鰻バイク】約4万キロ走ったスーパーカブ50とのお別れ・・・思い出を語ります。

 鰻も12月4日公開の動画で、AT小型限定普通二輪免許取得を機に、「ハンターカブ」を購入すると報告。それに伴い、傍らに置かれた「スーパーカブ50」を指して「自ずとお別れになるんですよ。それがちょっと寂しくて」とつぶやいた。原付での一人旅が趣味の鰻にとって「スーパーカブ50」は約18年連れ添った相棒。約4万キロを走破し、「M-1グランプリ」優勝の翌年に上京する際も同バイクに乗って移動した。

 そんな青春を共にしたバイクを愛おしそうに触りながら、鰻は「スーパーカブとの思い出をYouTubeに残しておきたいと思いまして」と説明。日本地図片手に、当時暮らしていた大阪から名古屋へ通算15回ほど行ったこと、真冬の凍えるような寒さの中で広島までツーリングしたこと、大阪から鳥取砂丘経由で片道13時間かけて島根県の出雲大社まで遠征したこと、フェリーにバイクを乗せて宮崎まで行ったことなど、思い出話に花を咲かせた。動画の再生時間は11分弱。このわずかな尺では18年分のエピソードが到底収まりきらなかったらしく、「スーパーカブ50」との思い出話の続きは第2弾動画へと持ち越されることになった。

さよなら、ポルシェ。

 YouTubeにおいて新車の購入時を報告する動画は多いが、一方で愛車との別れを伝える動画も少なからず存在する。たとえば、オリエンタルラジオの藤森慎吾は2020年9月7日、メルセデス・ベンツの新型Gクラス「G350d」 、通称「ゲレンデヴァーゲン」を購入するにあたって、「ポルシェ マカン GTS」とのラストドライブを楽しむ動画を公開している。また、YouTuberのはじめしゃちょーも8月5日公開の動画で、後輩YouTuberに愛車の「トヨタ86」をプレゼントするにあたり、思い出の地である静岡市内を「遊び尽くしたよほんと」と感慨に耽りながらドライブしている。

愛車を人にあげる事になったので最後に改造しました。

 このように、大切にしていた愛車との思い出を残す備忘録としてもYouTubeは活用されている。新車購入報告の動画で喜びを爆発させる配信者の姿を見ることもいいが、こうした「お別れ動画」で、過去の思い出話や惜別の言葉から愛車への深い愛情が垣間見えることもまた味がある。

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