いま聞くべき音声コンテンツは? AudibleやNUMAなどおすすめのサービスを徹底解説

いま聞くべき音声コンテンツは?

 動画配信サービスや音楽配信サービス、SNSなどの普及により、いまや出かけることなく自宅にいながら好きなコンテンツに簡単にアクセスできるようになった。現在では、これらのコンテンツを一日に一度も目にしない日は全くないといっても過言ではない。

 今までは「動画」「画像」「音楽」「テキスト」が圧倒的優位に立っていたが昨今は「音声コンテンツ」に注目が集まりつつある。

 様々なタイプの音声コンテンツサービスが次々に開始され、無料もしくは月額制、コンテンツ課金制などで自由に楽しむことができる。動画配信サービスのように、ポッドキャストやラジオ番組などを楽しむためのサービスもあれば、SNSのように個人が音声を使って自由に発信できるサービスもある。

 この記事では、おすすめの音声コンテンツ配信サービスを4つ取り上げ、それぞれの特徴を解説していく。

  サービスタイプ コンテンツ 料金
Audible 音声書籍配信サービス オリジナル
既存書籍の音声化
月額1500円
コンテンツ毎課金
NUMA 配信サービス オリジナル 月額580円   
Voicy ボイスメディア オリジナル 無料
チャンネルにより月額制有
Clubhouse SNS オリジナル 無料

Audible

 プロのナレーターが書籍を朗読する音声が聞けるサービス「Audible」。Audibleの魅力は、なんといってもその圧倒的なコンテンツ数の多さだろう。ビジネス書から文学、語学学習など幅広いジャンルを取り揃え、その数はなんと4     0万冊以上     にも及ぶ。もちろん有名な作品も数多い。

 例えば、ビジネス書のジャンルではベストセラーの『嫌われる勇気』や『学びを結果に変えるアウトプット大全』『FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』などが音声化されている。忙しいビジネスパーソンはなかなか時間を作って読書をするのは難しいかもしれないが、音声化されているコンテンツであれば、作業をしながらでもインプットが可能だ。

 また、最近ではオリジナルコンテンツにも力を入れ始めた。「ホリエモンチャンネル」や「NewsPicksアカデミア」など、ほかでは聞けないオリジナルコンテンツを配信している。

 エンタメ系のオリジナルコンテンツも配信が始まっており、昨年配信された音声ドラマ『アレク氏2120』は大きな話題を呼んだ。出演者が山寺宏一、梶裕貴、窪塚洋介、三石琴乃、脚本が「トリック」の堤幸彦と非常に豪華な作品となっている。

 もともとAudibleはオリジナルコンテンツに限らず、ラノベ以外のエンタメ系がそれほど強くなかったが、この『アレク氏2120』の出現により、よりターゲットを広げた印象だ。

Audibleがおすすめな人

 Audibleは、特に忙しくて本を読む時間を作れない人や、本を読む事が苦手な人におすすめだ。

 Audibleの月額料金は1500円。毎月どれでも好きな本1冊と交換できるコインが付与されるのが特徴だ。その1冊以外は作品ごとに支払いが必要となる。

NUMA

 「NUMA」は4月1日に誕生した、イヤーコンテンツを配信している日本初のサブスクリプションサービスである。「イヤーコンテンツ」とは、音声や音のみで作られたコンテンツやドラマのこと。NUMAは、様々なオリジナルコンテンツが配信されている新しい形のサブスクリプションでイヤードラマに特化している。

 制作者には、映画『カノジョは嘘を愛しすぎている』や『ちはやふる』の小泉徳宏監督(株式会社ロボット所属)が主宰するシナリオ制作チーム「モノガタリラボ」や、『愛がなんだ』『街の上で』などを手掛けた今泉力哉監督、作家で脚本家の柴崎竜人など数多くのクリエイターが名を連ね、岸谷五朗、板谷由夏、神木隆之介、仲里依紗、大谷亮平、田中哲司、野村周平、木村多江、谷村美月、恒松祐里をはじめとする豪華俳優陣が出演している。     

NUMAは他の音声コンテンツサービスに比べて俳優やクリエイターの特性を生かし、彼らを主体とした作品が多い。実力のあるクリエイターと俳優陣を揃えたことで、“音声のみ”の世界でも説得力のある表現を可能とし、いい意味で他のサービスにはない自由さと、映像表現ではできないアグレッシブさがある。

 例えば、神木隆之介が1人7役を演じる『300年後の日本昔ばなし リーマン太郎』は昭和世代が聞いたらドキっとするようなハラスメント問題をテーマに、「現代版昔ばなし」としてシニカルな笑いを生む。

大谷亮平や石田ニコルらが出演する『暴き屋~他人の秘密、暴きます~』は配信後の反響からコミカライズ化が決定したほど。

さらには、神木隆之介や三吉彩花が出演し話題となった『恋侍』はノベライズ化もされた。

一度聞き始めたら止まらない、そしてここから作品の種が生まれてくる「沼」のようなサービスである。

NUMAがおすすめな人

 NUMAはドラマ好きにはたまらないサービスだろう。ここでしか聞けないオリジナルドラマが月額580円という価格で聴き放題な点も魅力である。好きな俳優たちの声優としての演技も楽しめるため、「次はどんな俳優が起用されるんだろう」という楽しみにも繋がる。

 また、1コンテンツの尺の短さにも注目だ。連載形式で配信されている作品が大半だが、それらの多くは5分から20分くらいのコンテンツが多い。そのため、スキマ時間にさらっと楽しめる魅力がある。

 とはいえ、コンテンツに熱中してしまったら次々に聴きたくなってしまって、結局いくら時間があっても足りないかもしれないが。

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