相羽ういはが活動で示す、「歌って踊るバーチャルアイドル」としてのアイデンティティ
まず、相羽が主体として放送する生配信がほとんどなくなり、代わりにYouTubeチャンネルには3Dボディを活かした踊ってみた動画や歌ってみた動画を多数配信、TikTok・Instagramなどでショート動画や写真をアップしていくようになったことにある。全国各地に旅行した記録をVlogとしてアップしており、その流れだけを見ると「バーチャル」という言葉を忘れそうになる。
また、アイドルグループの超ときめき宣伝部とコラボし、自身のオリジナル曲「夢へ向かって前ならえ!」と彼女たちの「すきっ!」を互いに踊ってみたコラボ動画を配信。3Dボディのアイドルが現実のアイドルと遜色のないダンスを披露している、その衝撃はもっと知られるべきだろう。相羽本人のパフォーマンス力としても、にじさんじのAR技術としてもだ。
北小路ヒスイとの『ういすぴ〜ど〜なっつラジオ』や外部でのラジオ出演などはあれど、いわゆるゲーム配信などは一切していない。ういはが住む家に配信環境がないということも大きく影響しており、北小路や早瀬らとのコラボ配信の時には、相手の自宅や事務所を借りて配信している。
何より目をひいてしまうのは、相羽ういはのYouTubeチャンネルを動画一覧で見た際に、9割近い動画がいちどに表示されず、再生リストから見ることのできる限定公開になっている点。いくつかの動画はメンバー限定動画へと変わり、歌ってみた&踊ってみた動画がパっと見で分かるようになっている点だ。
「それ以前から整理をするように限定動画にしていたか」「過去の動画を振り返れない」といった部分は一旦置いて、彼女はいま「歌って踊るバーチャルアイドル」相羽ういはとして自身を打ち出し、強い存在感を放ちつつある。それはまさしく彼女がやりたかった活動であり、デビュー後2年を経過したいま、彼女は大手を振ってまい進しているということなのだ。
2022年1月22日に開催される『にじさんじ 4th Anniversary LIVE「FANTASIA」』は、にじさんじファンにとっても、相羽ういはにとっても、お互いが直接出会う瞬間になる予定だ。満を持して登場することになる彼女が、一体どんなパフォーマンスを見せてくれるのか、今から期待してしまうところ。「ぶるーずで一緒のステージに立つ」という誓いも果たせる日は近いだろう。