ガルプラ、I-LAND、国民歌手……K-POPオーディション番組の勢いはなぜ止まらない?
次々と始まる韓国のオーディション番組。視聴者を今後も惹きつけていくには
韓国のオーディション番組は、グローバル審査など、視聴者からの投票でメンバーが決定する場合もあれば、審査員が独自の目線でメンバーが決まる場合もあり、番組によってさまざまだ。人間が決めることで、完璧な審査というのはあり得ない。だからこそ、メンバーが決定するまでに波乱も起きる。「どうしてあの人が脱落したのか」と憤ることもあるだろうし、「努力が認められた」と歓喜する場合もあるだろう。このような喜怒哀楽をともにし、心が揺さぶられ、より感情移入してしまうことがファンを増やしてきた理由のひとつなのだろう。
人気とともにオーディション番組は増え続けたが、これによる変化も感じられる。近年は視聴者自身の目が肥えつつある。そして、真摯に努力を重ねているか否かが見破られやすくなり、視聴者投票などではそれが顕著に現れるようになった。レベルの高い参加者が評価されるというわけではなく、反対に自分の力を過信しすぎたことで、脱落に繋がるというケースもある。
もちろんオーディションのレベルが上がっているのは喜ばしいことだ。視聴者が増え、スタート時点からの参加者のレベルが高くなることで、世界的に支持されるようなスターグループが誕生することに期待もできる。
そのため、オーディション番組をエンターテインメントとしてより面白くするには、どうやって「人を育てる」かが重要となるのだろう。まだ課題は多く、完成はされていない。しかし未完成だからこそ、人は惹かれるのかもしれない。
K-POPオーディション番組がおもしろくなっていく可能性は、まだまだありそうだ。