YouTube「低評価非表示」がYouTuberに与える影響は?
他方、大きなショックを受けていたのが、TKOの木下隆行だった。木下は、11月11日に公開された「YouTubeの低評価ボタンが非表示なる事について。」と題した動画で、「遅いって…。乗り越えてもうたって。もう乗り越えた後や…」とうなだれた。木下といえば、2020年4月に公開された謝罪動画が驚異的なバッド数を記録する“低評価の王”として知られている。「たしかに隠してほしい時もあった。なんでグッドとバッドの二種類なんやろう?って」と懊悩の日々を懐かしみつつ、「非表示て…」と絶句。続けて「僕にとってはおいしかった…」と泣く芝居を打った。
自身のアイデンティティが危機に晒され、YouTube社に「俺のだけでも公開してもらえへんやろか?」と直訴した木下さん。そして、現在謝罪動画が「49万バッド」に達していることに言及し、「50万という数字にして僕を男にしてもらえまへんやろか?」「どうかまだバッドを押していない方々ぜひ」と悲壮感を漂わせながら呼びかけた。その甲斐あって、謝罪動画は無事に11月17日時点で悲願の50万バッドを成し遂げていた。
このように様々な意見が飛び交うYouTubeの低評価非表示。実装されることでYouTuberの動画の品質や、ユーザーとのコミュニケーションのかたちにどんな変化が生じるのか、引き続き注目していきたい。