ニトロに銃弾を撃ち込んだらどうなる? 『ワイスピ』好き必見の疑問を海外YouTuberが検証

 銃やカーゲームが好きな方にとって興味深いであろう海外YouTube動画がある。それは「Shooting Nitrous w/ Cleetus McFarland!!!(Cleetus McFarlandと一緒にニトロを撃つ!)」という動画だ。なおCleetus McFarlandとは海外YouTuberのことで、形式はコラボ動画となっている。

Shooting Nitrous w/ Cleetus McFarland!!!

 カーゲームやカーアクション映画『ワイルド・スピード』シリーズでおなじみの「ニトロ」に銃を撃ち込むとどうなるのか、というのが動画の趣旨。ニトロを搭載した車は強力な加速力を発揮し、猛スピードで駆け抜けられるようになる。ちなみにニトロの正式名称は「NOS(ナイトラス・オキサイドガス・システム)」だ。

 動画内でいくつかNOSのボンベを用意し、さまざまな銃で撃っていく。最初に使用するのは、22口径のロングライフル「Christensen Arms Ranger22」。装填する.22LR弾は、アメリカで安価かつ人気のある弾薬の1つで、狩りやスポーツ用として使われてきた。目視20~30メートル離れた場所からNOSに向けて発砲すると、銃弾は見事ボンベに命中。

 結果、弾丸はNOSのボンベから弾かれ、貫通しなかった。着弾箇所はボンベの表面が少し剥がれた程度。.22LR弾は銃弾のなかでも威力は低く、ボンベを貫通するまでいたらなかった。

 12ゲージのショットガン「Kalashnikov USA Komrad 12GA」でも撃ってみるが、ショットガンでも、NOSボンベを貫通しなかった。先ほどの.22LR弾と違いボンベの着弾箇所は1cmほどへこんでいるが、こちらも弾丸がボンベに弾かれている。思ったよりもボンベは硬いようだ。

 しかし、5.56mmNATO弾のサバイバルライフル「Kel-Tec RDB-S」で撃った瞬間、そのときは来た。銃を発射すると銃弾は正面を貫通し、ボンベが辺りにガスをまき散らす。周囲には一時、白いガスが蔓延。しかし銃弾がNOSボンベを貫通しても、炎をあげて爆発することはなかった。

 ここでいう「ニトロ」とは、ダイナマイトの原料に使われる“ニトログリセリン”ではない。NOS(ニトロ)とは亜酸化窒素(Nitrous Oxide,化学式:N2O)のことで、日本では「笑気ガス」とも呼ばれている。人が吸い込むと麻酔のような効果があり、国内では歯科手術などで用いられている。この亜酸化窒素は、炎をあげて爆発することはないようだ。この亜酸化窒素は大気よりも多くの酸素を含んでおり、酸素によってエンジンの燃焼を促進させて一時的に馬力を上げるのがNOSの仕組みとなる。

 なお動画内では、ほかの銃も試している。金色のアサルトライフル「AK47」の銃弾が数発命中したあと、ガスを噴射しながら、NOSボンベが踊り狂ったように回転していた。

 最後は、12.7x99mm NATO弾(50BMG)装填の50口径ライフルを使用。意外にもボンベの底に1発着弾したときは貫通しなかったが、正面に命中した時は、上空へガスが派手に噴射していた。

 動画ではNOSのガス噴射もさることながら、多種多様な銃が出てくるので好きな方にとってはたまらないだろう。実弾を使用した動画に興味がある方は、この機会にぜひ視聴してほしい。

■本記事で紹介した動画「Shooting Nitrous w/ Cleetus McFarland!!!」
https://youtu.be/YGxnwU8_VMw

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