『真犯人フラグ』考察への手がかりとなるか 柄本時生演じる「ぷろびんチャンネル」は現実のYouTubeにも存在
日本テレビ系にて放送中の日曜ドラマ『真犯人フラグ』。『あなたの番です』(以下『あな番』)のスタッフが再集結し、2クール連続で放送される。『あな番』に続き、ネット上では早くも考察合戦が白熱。「二宮(芳根京子)が怪しい!」「菱田(桜井ユキ)が鍵を握っているんじゃないか?」など様々な考察が飛び交っている。第3話では、光莉(原菜乃華)と橘一星(佐野勇斗)が交際していたことが発覚。二人の交際を予想していた人は多く、考察しがいのあるドラマとなっている。
SNSでの炎上によって被害者であるはずの相良凌介(西島秀俊)が犯人なのではないかと追い詰められていく本作。炎上の一端に大きく加担しているのが考察系YouTuber・ぷろびん(柄本時生)の「ぷろびんチャンネル」だ。2話では凌介の会社が亀田運輸であると特定。「亀田運輸のロゴには3つの6が隠されている。つまり、人身売買を牛耳っている組織である」という陰謀論を打ち立てた。続く3話では凌介の大学時代のサークル誌を入手。「旦那は事件を予言していた」と話し、凌介犯人説を推し進めている。
実はこの「ぷろびんチャンネル」は、ドラマ内だけでなく、現実のYouTubeにも存在している。ドラマの中では動画の一部しか放送されていないが、現実のYouTubeにはフルで動画が上がっている。「ぷろびんチャンネル」はかなり強引に陰謀論にこじつけており、考察としては正直手緩さを感じてしまうのも事実。例えば、第3話の凌介が大学時代、サークル誌に書いた小説に関する考察は無理矢理感が否めない。「全国各地を旅して遺留品を埋めていた小説を書いていたから、ローファーを埋めたのは炊飯器旦那で確定。小説で埋めていた場所を点と線で結ぶと悪魔崇拝者が使うマークになるため、炊飯器旦那は何らかの儀式をやろうとしている」と語っていた。凌介の黒幕説は現段階で否定はできないものの、全てを陰謀論に結びつける強引さには納得できないものがある。しかし、ぷろびんの動画そのものはドラマ公式による発信ということもあり、何らかのヒントが隠されている可能性は大いに考えられる。