『今日好き 秋桜編』2話ーー継続メンバー・しいなが動く！　人気のいさが心惹かれたのは？

　先に結論から述べてしまうと、今回の第2話で彼らの恋物語が大きく動くことはなかった。それこそ、前回の『朝顔編』の気球デートのような、“朝活”での派手な仕掛けもない。が、メンバー全員が胸に秘めた“気になる想い”が募りに募り、誰かの裏で誰かの想いが常にすれ違う、“恋の前哨戦”を目撃しているかのようなシーンばかりだった。今回のシャープなくして、第3話以降の展開は語れない。

　まずは、継続メンバーとして突如登場したしいな（柚来しいな）が、そら（山崎蒼空）を誘って2ショットに。彼女は登場前より、そらが今回の旅にも引き続き参加することを願っていたそうだが、彼のどことなく心ここにあらずな様子、もといマイペースさにやや困り気味。最後には、彼が新潟県出身であるという話題から「お米おいしい？」という“最後のカード”を召喚したほどだ。

　とはいえ、そらは自身が気になるみみ（黒沢実未）が、ライバルのじょう（平本丈）と絶賛デート中なのだから、心ここにあらずなのも仕方がないのかもしれない。普通の男子であれば、目の前にいてくれる“しいな嬢”に目が釘付けになるほかないだろうが……（ただ、この2ショット後、そらはしいなの存在を意識するようになってもいる）。

　そんなしいなは夕食時、いさ（北本要世）とそらの2名を第一印象で気になったと明かす。とここで、じょう×みみが満面の笑みで帰還。するとすぐさま、みみがそら、いさがゆな（水戸由菜）にそれぞれ2ショットを持ちかける。しいなは前回参加した『向日葵編』と同様、またしても“追う恋”をする側になってしまうのか。

　上記4名に加えて、じょうはかのん（吉田佳音）と2ショットをしたのだが、その際には控えめだけど女の子らしくてかわいいとコメント。先に触れたいさ×ゆなは、彼女側から「本当に顔がタイプです」という言葉が出てくるなど、予定調和な節もあったが、じょう×かのんのようにお互いの印象が変わることで、新たな化学反応が起きているあたりが見どころである。第一印象で気になる相手同士でなくとも、恋はすぐそばに転がっている。

　そして、念願だったみみとの時間がようやく訪れたそら。ライバルと過ごしたみみの土産話なはずだが、それをニヤケっぱなしで耳を傾ける表情を見るに、早くも彼女にゾッコンなのだろう。しかも「オレのことも考えてくれたらな」と、前回の旅からは想像もつかないほど、恋に対して積極的な言葉を投げかけている。ここまで人は変わるのか。それに対して、「そんなコトバを聞けるとは思ってなかったからうれしい」と返したみみもさすが。とはいえ、会話のテンポ感が抜群にマッチしているじょうと、ミステリアスな雰囲気のそらは、かなりタイプの違う男子にも思える。みみは最後、どちらを選ぶのだろうか。