史上最強「M1チップ」はオーバースペック? 新型MacBook Proが合うユーザー像とは
では、そんなM1チップをもっと強化した「M1 Pro」と「M1 Max」は、どんなユーザーに需要があるのか。最初に思いつくのは、動画や音楽、3Dモデリングなどを手掛けるクリエイターだ。「M1 Pro」と「M1 Max」はGPUコア数がM1の頃より大きく強化されており、
「M1 Max」に至っては32コアも搭載している。Macで動画を編集したいユーザーにとっては、この上ない魅力だろう。
また、ハードウェア面でもクリエイターにとってメリットとなる要素がある。新しいMacBook Pro(14インチと16インチ)のディスプレイは、最大120Hzのリフレッシュレートに対応したProMotionテクノロジーを搭載している。さらにM1を搭載した最新のiPad Proのディスプレイと同じミニLEDを採用しており、歴代のMacBookでもっとも美しい画面表示を実現した。映像のカレーグレーディングや写真のレタッチなど、色にシビアな仕事に関わっているのなら、これもまた魅力となる要素だ。SDカードスロットとHDMIポートの搭載もありがたい。
逆に、動画や写真編集、クリエイター向けソフトを使わないユーザーにとっては、新しいMacBook Proの性能はオーバースペックになるだろう。そうしたユーザーには、値段も手頃なM1 MacBookがもっとも良い選択肢といえる。M1 Macが出た当初はアプリ側の対応が問題しされていたが、リリースされてから約1年が経った現在、仕事に関わる大きな問題は出ていないように思える。
これらのApple製SoCをざっくりと分けるなら、「コスパと普段使いに優れたM1」「Adobeソフトなどをガンガン使うならM1 Pro」「業務レベルの動画編集や最強スペックを求めるならM1 Max」という感じだろうか。筆者の感覚だと、M1 Pro+メモリ32GBでもストレスフリーな8K動画編集が可能に感じるが、少しでもレンダリング時間の短縮やプレビュー表示を快適にしたいならM1 Maxも視野に入ってくるだろうか……。予算と相談するか、あるいはもう迷わず最強スペックを選んでしまうか。
いずれにせよ、新しく登場した「M1 Pro」と「M1 Max」は、MacをはじめPCの世界に革命を起こすだろう。もし古いMacBookを使っているのなら、この機会に買い替えてみるのも良いかもしれない。きっと、全く新しい体験が待っているだろう。
(画像=Appleより)
(Source)
https://www.apple.com/apple-events/october-2021/
https://www.apple.com/jp/macbook-pro-14-and-16/