史上最強「M1チップ」はオーバースペック? 新型MacBook Proが合うユーザー像とは
2021年10月19日、Appleは新しいMacBook Proシリーズを発表した。また、それらに搭載するために新開発したSoC「M1 Pro」と、その兄弟機にあたる「M1 Max」を併せて発表した。
長らくAppleはCPUにIntel製チップを採用してきたが、2020年11月のApple Eventにて自社製のチップ「M1」を発表した。このM1チップを搭載したMacbookやMac miniは2020年末に発売され、多くのユーザーを驚かせた。
今年発表された「M1 Pro」と「M1 Max」は、M1チップのパワーアップ版に位置づけられる。その性能たるや、CPUパフォーマンスでM1から最大70%高速化し、「M1 Max」にいたってはGPUパフォーマンスが最大4倍も高速化している。
それぞれの大まかなスペックはこのような数値だ。1年前に登場したM1チップは、CPU8コア、GPU8コア(2.6TFLOPS)、最大メモリ数16GB、外部ディスプレイ接続数1台といった具合だったので、すべての点でスペックアップしている。
問題は、果たしてこれほどパワフルなSoCが必要なのかどうかだ。
そもそもM1チップ搭載のMacbookが発売された当初から現在まで、その性能は高く評価されている。筆者の周囲にもM1 Macbookユーザーが複数いるが、いまだにサクサク動作具合を見せつけられている。つまり、現行のM1チップに何の文句や不満はないのだ。