猫語がわかると話題のアプリ「ニャントーク」の精度を確認してみた

猫語がわかると話題のアプリ「ニャントーク」の精度を確認してみた

 猫語を翻訳できるアプリとしてTwitterで話題のサービス「ニャントーク」。これは猫の鳴き声をアプリに認識させることで、怒り、幸せ、飼い主を呼ぶといった11の気持ちを読み取ることができるサービスだ。また学習機能では、それぞれの猫の気持ちに合った言葉を認識させることができるという。

 今回は、筆者の自宅で飼っている猫、茶々(メス・4歳)に対し、さまざまな時間帯や状況でアプリを試し、本人(猫)の気持ちに合っていそうか確認する。

茶々(4歳・メス)
茶々(4歳・メス)

 まずは夕方、ソファでのんびりしているときに話しかけてみた。「ニャントーク」を介した初めての会話は「無視しないで」との結果に。寂しさを感じていると判断しなでてみると、「あなたが必要だよ」、「会えてうれしい」とポジティブな反応が返ってきた。ただそれ以降はしつこく感じられたのか、最終的には「一人にして!」とあしらわれてしまった。嫌がる素振りはないように見えたが、これが本心なのだろうか……。

 続いて、おもちゃで遊んでいるときの反応を翻訳した。最初こそ「気分がのらない」、「元気がないよ」などと気乗りしない様子だったものの、その後は「狩りをしているよ」、「しあわせ!」とのってきたようだ。遊んでいるときは基本的にご機嫌なので、この反応は妥当だと言える。

 年に一度の健康診断の際にも「ニャントーク」を利用することに。病院嫌いなのでネガティブワードの連発が予想されたが、自宅でケージに入れられた直後の一鳴き以外、ほとんど声を発さなかったため、病院での気持ちを推し量る試みは失敗に終わった。考えてみれば毎年、不安と緊張で借りてきた猫と化していたのだった。

ケージに入れられた直後の一鳴き
ケージに入れられた直後の一鳴き

 続いて、夜寝る直前の会話を翻訳する。茶々は電気を消したあと、「みゃおーん」といった何かを訴えるような鳴き声を発することがあり、以前からその意図が気になっていた。これは「ニャントーク」の最たる使いどころの1つではないだろうか。

 消灯後、アプリを起動して待ち構えていると、いつものように鳴き始める。その翻訳結果は「愛する人、聞こえてる?」というディープなもの。そのあとの会話を見て察するに、静まり返った暗闇の中で物寂しさを感じているように思われた。深夜にセンチメンタルな気分になるのは、人間も猫も同じなのだろうか。

 最後に、起床直後の会話を翻訳してみた。新しい朝の第一声は「気分が乗らない」。私だって乗らない。ただその後は、起きてすぐの筆者の体調を気遣う言葉をかけてくれるなどした。それでも最後は「気分が悪い」と不機嫌モードに。実は朝に弱い子だったのだろうか。

 ちなみに我が家にはもう一匹、生後3ヶ月の子猫がいるが、か細くかん高い声質のためか、アプリが鳴き声を認識することはできなかった。

 「ニャントーク」を利用してみて、翻訳の6〜7割程度は本人(猫)の気持ちと合っているように感じられた。またこのアプリは、生活音や人間の会話には反応しないものの、「にゃーお」といった人による声真似は猫語として認識することがわかった。声の強弱や発声法によって結果が異なることから、個々の猫がもつ声質や声の大きさによっても、翻訳に差が出てくることだろう。健康管理に使うには精度に不安が残るが、猫との日常会話を楽しむ分にはもってこいのアプリだ。

■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター(自称)。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。

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