特集:ゲーム×ファッションで生まれる、新たな可能性
「#FR2」石川涼×yunocy eスポーツブランド「RAMUNE JANKIE」が構想する、ファッション×ゲームの未来
ゲーマーのメインステージは外ではなく家
ーー「RAMUNE JANKIE」としては今後、どのように展開していくつもりなのでしょうか?
石川:まだeスポーツについて把握しきれていないので、進みながら考えていければと思っていますが、例えば「部屋着の最高峰」を狙っていく、とかも面白いなと思っています。
よくファッション業界では、別業界と組む際に「オシャレな服がないから、外でも着られるモノを作ろう」といった形になりがちですが、ゲームに関しては、部屋の中で配信したり、プレイしたりしている。家の中がメインステージで、服装やメイクにも気を使うけれど、外に出る時はユニクロとかでいいや、と考えているゲーマーもいる可能性がある。だから僕らとしては外に着て行ってもらえたらもちろん嬉しいけれど、そこを大々的に打ち出すのではなく、「家の中でかっこよくなれるよ」といった見せ方の方がいいんじゃないかなと考えています。
yunocy:ゲームをする側から見ても、結局家からは出ないので最終的には快適な方が良いですね。特に日本ではファッションというより、ゲームをしたり、配信をしたりする環境を整えることを重視しているゲーマーが圧倒的に多い印象です。
石川:ちなみに、yunocyの配信の視聴者は男の人の方が多いの?
yunocy:男性が圧倒的に多いんですけど、女の子も増えてきましたね。あとは視聴者さんに関してだと、以前はファッション系の話をすると全く通じなかったのが、最近はブランドの話をしてもついてきてくれる人が増えているな、と感じています。他にも私が配信中ずっとラップを流しているせいか、ラップ好きな人も増えてきました。
石川:そういった要素をうまくミックスさせて配信すれば、yunocyが頭一つ抜ける気がするね。例えば視聴者の中にスニーカーオタクがいるんだったら、画面に映るように配信部屋にしれっとレアスニーカーを並べて置いてみる、とか。そういったことをしていくと、ファンとのコミュニケーションの密度も上がるし、他の配信者との差別化にもなりそう。
yunocy:なるほど……ありがとうございます!ちょっと考えてみます。
石川:僕らとしても、yunocyに全力で引っ張っていってもらいたいと思っているので(笑)。頼りにしてます。