にじさんじの元祖・配信モンスター、静凛が耕してきたゲーム配信の土壌

静凛が耕してきたゲーム配信の土壌

 ここ1年に渡って会場を使った屋外イベントを多く開催しているにじさんじ。今年初めに開催された『にじさんじ Anniversary Festival 2021』は言うに及ばず、2020年初頭に催された『にじさんじ JAPAN TOUR 2020 Shout in the Rainbow』ツアーや、『京都国際マンガ・アニメフェア(京まふ)』と連動した『京と秋のにじさんじ』、よみうりランドとのコラボイベント『にじさんじランド』と次々に開催してきた。

 注目すべきは、2020年12月に戌亥とこと剣持刀也のソロイベントを催しているということ。音楽レーベルに所属することなくライブホールを借り切ってソロイベントを催せる、その事実はバーチャルタレントシーン内にとどまらず、ほかのエンタメシーンにも一目置かれる契機にもなったといえよう。

 『にじフェス』が開催後の数か月は屋外イベントこそ少なくなっていたが、9月に入ると3Dイベント『NIJISANJI SHOW DOWN』と『名探偵シェリン&三枝 最初の事件〜いなくなった文野環ネコをさがせ!〜』に加え、本稿で取り上げる静凛のソロイベント『Rin Shizuka Solo Event “Recollection”』が開催された。

 静凛は2018年2月にデビューした元1期生8名のうちの1人。柔らかい物腰と落ち着いたトーンでトークし、大勢の中では口数多く話すタイプではなく、どこかミステリアスなムードを感じさせる。

 そんなパブリックイメージとは裏腹に「静凛は自由人で気ままな性格」と評するのが、「JK組」として多くの時間を共にしてきた月ノ美兎・樋口楓の2人だ。元1期生同士での食事会に遅刻してしまった静凛が、気心知れるメンバーということもありユルいムードで参加したことが明かされている。

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 この3人が「JK組」を結成したのは、静凛が月ノ美兎と樋口楓を誘い、JK組と称したコラボ企画を発案したことがきっかけだ。

 その後、約2年近くに渡って「JK組」の配信が定期的に行なわれていくことになり、ライバー同士が積極的にコラボ配信→コラボ名を決めていくだけでなく、公式サイドでもユニット性を意識してデビューする段取りを組んでいくことになるなど、にじさんじ内でのコラボ配信と熱気を生みだした3人組として、後続のタレントに多大な影響を与えていった。

 2021年2月14日には「JK組」結成3周年を祝い、初めてコラボした配信を3年ぶりに見返す配信を行なった。最初期のころの思い出を振り返りながら、現在とあまりに違う当時の振る舞いに悶絶する配信となっている。

 そんな静凛ではあるが、ひとたびゲーム配信となると脅威的なゲーム体力と根気強いプレイングで長時間に渡って実況しつづける。現在ではアルス・アルマル、夜見れな、葉山舞鈴などゲーム配信に非常に強い女性ライバーも多く在籍しているが、にじさんじの女性陣における“元祖・配信モンスター”と言っても過言ではない存在なのだ。

 デビュー当初から現在に至るまでそのスタイルに変化はなかったため、そもそもの人数が少なく、配信時間が1〜2時間で終わるライバーが多かった初期において、ほぼ毎日配信を欠かさない彼女は異質そのものだったといえよう。

 「寝ても起きてもゲームをしつづけている」にじさんじライバーは現在では多く在籍しているが、同じく元1期生の渋谷はじめや元ゲーマーズの叶らと共に、「ゲームに重きをおいた配信活動」の土壌を耕した存在なのだ。

 筋金入りのゲーマー静凛の異質さを物語るエピソードを、軽く列挙してみよう。

・月ノ美兎・樋口楓ら「JK組」でハワイ旅行をした際に、1日遊んで他の2人が寝ているなかで別室から『バイオハザード RE:2』を配信。ハワイからの記念配信も行ない、数日後のバイオ配信中には途中から月ノ美兎が入ってミニゲームをプレイする。

・朝早くからリハーサルをこなして開催された『にじさんじ JAPAN TOUR 2020 Shout in the Rainbow!難波』追加公演を終えたその日の夜、深夜1時から6時間以上にわたって『バイオハザード RE:3』を配信。

・2021年9月に催された自身のソロイベント終了後、最初のライブ配信になったのが『eBASEBALLパワフルプロ野球2020』配信。開始直後に「イベント応援ありがとう(∩´∀`)∩ 感想配信は後日です!」と自らコメントし、その後の配信中では自分の口から一切イベントのことに触れない。

・「マイクラ肝試し2021」に「JK組」として参加。最後の参加者枠ということで22時に開始し、24時半に配信を終了したあと、1時間ほど休んですぐに『ARK: Survival Evolved』の配信を開始。前日夜から翌日の昼間にかけて13時間以上に渡って配信していた。

 こうしたエピソードはほんの一部であり、過去の配信では様々なライバーが静凛のゲーマーぶりを話している。



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