ヒカル×宮迫博之の焼肉屋が暗礁に ヒカルの酷評に見る経営者としての矜恃

 宮迫博之と“金持ちYouTuber”ヒカルが展開する焼き肉店共同経営プロジェクトが、店舗オープン間際のタイミングで暗礁に乗り上げている。

 今年2月11日に宮迫の公式YouTubeチャンネルで公開されたドッキリ動画をきっかけに始動した同プロジェクト。宮迫が「焼き肉屋の開業資金として1億円を貸してほしい」と打診したところ、ヒカルが了承したため、ドッキリのはずが本当に開業することになった。

 以来、プロジェクトは宮迫が中心となって推進。彼のチャンネルでは、店舗で扱うブランド牛を選定するべく食肉工場を訪れたり、知り合いの店舗経営者から突き出し用の高級生ハムを提供してもらうべく直談判したり、と東奔西走する模様が公開された。さらに、渋谷センター街のど真ん中に店舗を用意し、店名を「牛宮城」と命名して、オープン日を10月初旬に決定するなど、着々と準備を進めていた。

 ところがヒカルのチャンネルで9月28日に投稿された「ついにお披露目…ヒカル宮迫の焼肉屋「牛宮城」が完成しました」と題した動画で、暗雲が立ち込めることになる。

ついにお披露目…ヒカル宮迫の焼肉屋「牛宮城」が完成しました

 本動画は、ヒカルと宮迫が牛宮城の最終チェックを行うというもの。ここで、アパレル、脱毛サロン、ヘッドスパなど様々な事業を展開するヒカルによる経営者視点での厳しいダメ出しが入ることになった。店舗の内装は「かっこよ過ぎでしょ。来たら絶対写真撮りたくなる」などと上機嫌に褒めていたヒカルだったが、試食会が始まると表情が一変した。

 最初に用意された長芋キムチから「なんかちょっと違う」と微妙な顔つきになり、メニュー表の写真を「美味しそうに見えないから撮り直したほうがいい」、おしぼりを「ちゃちい」などと次々と問題点を指摘。焼き肉メニューには特に厳しく、牛タンには「全然おいしくない」、肉寿司用の醤油には「めっちゃまずい」と語気を強めた。一通りメニューを試食すると「これ考えた人センスないんで変えたほうがいいです、マジで。ほんとに思います、こんな焼き肉あり得ないですよ」とバッサリ。最終的には「これ粗悪店ですよ」とまで言い切った。ヒカルの忖度のないダメ出しに、宮迫の表情がどんどん曇っていったのは言うまでもない。

 そして、最終チェックを総括し「肉なんて美味しいのは当たり前なんで。キムチとかスープとか細かいところを確認して終わりのイメージやったわけ。もう根っこからヤバかった。これはちょっと想定外すぎる」と酷評したヒカル。彼が目指すのは、タレントとインフルエンサーが単に名義だけ貸している飲食店ではない。日本一の焼き肉屋だ。結局、求めるクオリティに達していないとの経営者判断から、オープンは延期されることになった。この決断が英断となるか、ただの先延ばしとなるかは、ヒカルと宮迫のこれからの努力次第だ。現段階で課題山積みな2人の「牛宮城」プロジェクトが今後、どう運んでいくのか、引き続き注目していきたい。

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