水溜りボンド×スカイピース、先輩後輩を超えたライバル関係 二大コンビYouTuberに映るドラマ

2人組YouTuberとして「負けたくない」

水溜りボンド何やってんすかあぁぁぁ!!!

 逆に、スカイピースのチャンネルでは、スカイピースが結成5年の日に“解散ドッキリ”をし、賛否両論を巻き起こしたあの話題にカンタが触れる。「あれをやるって普通怖いけど、ちゃんとそれを理解した上で、2人がやったことにより、たくさんの人の心を動かした」と同じYouTuberの立場からエールを送った。それを踏まえ、「YouTubeは“普通では見れない”ものを視聴者が見にきている」とカンタが分析する。

 あの企画の際にも、言葉を伝えるのが苦手な☆イニ☆の代わりに、テオくんが表立って視聴者に気持ちを伝えるという場面があり、テオくんの方が熱量が高いと思わがちなことについて。実は“毎日投稿”や目標のスケジュールなど具体的な行動を決めているのは☆イニ☆であるという事実が話された。そのスタンスも水溜りボンドと似たものがあり、いわば☆イニ☆の側であるカンタは、テオくんの役割をトミーに頼りきっていたと話す。そして、これまで表立って気持ちを主張することが少なかったカンタが、騒動以降「自分の気持ちを自分の言葉で伝える大切さに気付いた」とし、現在SNSなどを通じて、視聴者に気持ちの発信を積極的に行なっているという、今回の対談や現在の活動スタンスにも通ずる。

 動画内では、年内に登録者400万人を目標に掲げるスカイピースの追い上げに対し、現在2人組YouTuberでトップの登録者を維持する水溜りボンドが、「負けたくない」という意思をしっかりと示し、「水溜りボンドが徐々に衰退しているのを抜かしても面白くないでしょ」と互いを鼓舞し合った。

 日本のトップYouTuberであるHIKAKINとはじめしゃちょーが登録者1000万人の攻防を繰り広げていたように、ここにもコンビYouTuberとしての意地とリスペクトある一つのドラマが存在しているのだ。9月13日現在、スカイピースの登録者数は372万人、水溜りボンドの登録者数が407万人となる。「正直スカイピースがどんどん下から突き上げてきてるけど、水溜りボンドもまだまだ上目指して負けないから、お互いライバルとしてよろしくお願いします!」というカンタの言葉通り、ぜひこちらの接戦にも注目して頂きたい。

水溜りボンドカンタさんの今の本音が聞けました。

 そして、同じく先月には、後輩YouTuberで2人組コンビでもある・北の打ち師達との「水溜りボンドカンタさんの今の本音が聞けました。」という対談動画も投稿されており、こちらでも2人組YouTuberとして生じる葛藤などが話されている。

 水溜りボンドが動画投稿を始めた2015年当時には、珍しいとされていた2人組YouTuberだが、男女コンビやカップル、お笑い芸人も含めてその数は年々増加している。しかし、コンビYouTuberとして、現在トップを走る今回の2組が本音を動画として公開したことの影響や指針は大きなものとなるのではないかと考える。次世代のこれから育つYouTuberも含めて、彼らには輝いていてほしい、目標であってほしいという気持ちもあるだろう。そこも含め、今後のこの2組の接戦には、ぜひ注目して頂きたいと思う。

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