「eSIM」ってなにが便利なの? 大手キャリアが続々対応開始
eSIMのデメリットとは?
このようにメリットばかりのように思えるeSIMだが、欠点がまったくないというわけではない。まず、eSIMを利用するには対応スマートフォンが必要だ。iPhone XS以降やiPhone SE(第2世代)、Pixel 3a以降、Galaxy S20以降など、ここ数年に販売されたスマートフォンの多くはeSIMに対応しているが、利用の前には対応の可否を確認しておく必要がある。
またeSIMが導入されても、「SIMロック」の仕組みは残っている。SIMロックとは携帯キャリアから購入したスマートフォンでは一定期間、他社のSIMカードが利用できないシステムだ。ただし総務省は今年8月に「SIMロックの原則禁止」というガイドラインを発表しており、この制限は近いうちに緩和されそうだ。
大手3キャリアとそのオンライン専用プランが対応することで、eSIMは我々にとってぐっと身近な存在となるはずだ。なにぶん新しい仕組みなので初期設定などで戸惑うかもしれないが、「好きなときに契約し、キャリアを切り替えられる」というeSIMのメリットを、ぜひ体験してみて欲しい。
(画像=habr.com、KDDI、NTTドコモ、Appleより)