Apple「MagSafe」の3倍以上の高速充電 Androidスマホメーカー初のワイヤレス充電器は何がすごい?
米AppleがiPhone 12から採用した、マグネット式のワイヤレス充電機能こと「MagSafe」。この便利な充電システムと同様の機能が、Androidスマートフォンでも使えるとしたらどうだろう。今回は中国スマートフォンメーカーのRealmeによる、独自のワイヤレス充電機能「MagDart」を紹介したい。
マグネットによるモバイルデバイスの充電
まず、MagSafeのおさらいをしておこう。同機能ではiPhone 12シリーズとアクセサリの両方に円形のマグネットを内蔵しており、近づけると正確な位置でお互いがくっつき、ワイヤレス充電が始まる。アクセサリがスマートフォンに自動で固定され、ずれる心配をしなくていいのがメリットだ。
マグネットによる磁力を利用するという意味では、RealmeのMagDartも基本的にはMagSafeと一緒だ。なおMagDartではコネクタ側に基板を搭載することで、アクセサリ本体の厚みを抑えるなどの工夫が取り入れられている。
現在はMagDartに対応するスマートフォンは登場していないが、Realmeは自社スマートフォン「realme GT」をMagDartに対応させるケースを販売する予定だ。また、MagDart機能を組み込んだスマートフォン「realme Flash」もリリース予定となっている。
50Wの超高速ワイヤレス充電に対応
MagDartの発表で大きな注目を集めたのが、ワイヤレス充電器「50W MagDart Wireless Charger」だ。この小さな弁当箱のようなアクセサリでは、なんとスマートフォンを50Wという超高速にてワイヤレス充電できる。Appleの「MagSafe充電器」が最大15Wなのと比較すると、まさに段違いの早さだ。
Realmeによれば、50W MagDart Wireless Chargerではスマートフォンをわずか54分で満充電できるという。さらに、5分間の充電でも20%までチャージ可能だ。昨晩スマートフォンの充電を忘れたとしても、朝に素早く充電し外出することができる。
50W MagDart Wireless Chargerは内部にコンパクトな冷却ファンを搭載することで、ワイヤレス充電時の発熱を抑えている。また充電ケーブルが本体サイドに位置することで、スマートフォンを横持ちした状態でもゲームの操作の邪魔にならないことをアピールしている。