『今日好き。向日葵編』6話ーーはるひとの「ルール違反の告白」 あやのが出した答えは……?

『今日好き。向日葵編』6話レビュー

 そして、3泊4日の特別な旅もいよいよ最終日に突入。現時点で男子メンバーが心に決めた相手は、いくと → みゆ(山崎美優)、しいな(柚来しいな)、まさと(一ノ瀬将飛)→ みゆ、かいゆう(千葉海宙)→ もか、はやた(佐藤颯人)→ みゆ、キサラ(松村キサラ)といったところ。ここからは運命の告白を直前に、男子から女子への最後のアピールタイムを迎えた。

 まずは、かいゆう×もかの2ショット。初日から一貫して、もかに対する恋心をぶつけてきたかいゆうだが、ここでは傷心中の彼女を癒すべく、“一歩引いた”目線に立って何度も「大丈夫?」と問いかけるなど、これまでとはアプローチを大きく変えてきた。

 なかでも、彼女がこの旅に参加するメンバーで唯一の高校一年生でありながらも、他メンバーから“大人っぽい”と評価されがちなことには、「見栄を張ってただけなのかなと、話しててわかって」と一言。“自分だけが知っている”彼女の心の脆い部分を優しく撫でて、最後にはその想いをこめてONE OK ROCK『Wherever you are』 をカバーする。かいゆうの歌声に、もかが途中、そっと声を重ねていたあたり、改めて彼の一途さに心惹かれる部分もあったのではないだろうか。

 いくと×みゆは、ビーチサイドのブランコに腰掛けながら想いを伝え合う。3日目にはグループ別行動で彼女と離れ離れになったほか、ここまでライバルの後手に回り続けてきたことを後悔し、昨晩には一人で枕を湿らせていたといういくと。この場面でも最初こそ、みゆの意中の相手について「決まっちゃってますかね?」と、回りくどい言葉を並べていたのだが……。「みゆちゃんがドキドキするというか、いちばん好きだなって」とようやく宣言すると、遠回りと苦労を重ねてきたからこその涙をこぼす。その熱意によって、みゆの「考え直す」という言葉を引き出すなど、なんとか“0.1%”の可能性に滑り込んだのだった。

 また、みゆは続けてはやたのもとに。どうやら彼女の話を聞くに、昨晩まではまさとの告白を受けることを決めていたようだ。その情報を耳にして、明らかに心のギアを上げたはやた。彼女の素直な人柄などを「褒めるところしかないくらい素敵だよ」と、とにかく褒め殺していく。だが、肝心の彼自身はいまだ、キサラとみゆの間で告白相手を悩み続けており、この2ショットの内容も3日目までと変化のない印象だった。大切な勝負どころのはずだが、みゆ一筋なまさとや、先ほどのいくとの方にまだ分があるに思えてしまう。

 第6話の最後には、いくと×しいなが2ショット。先ほどのいくとに続けて、今度はしいなが押して、押して、押しまくる番だ。シャイな性格ながらも、なんとかその壁を壊したいと本日まで自身を奮い立たせてきたしいな。「3泊4日でいくとくんのことが好きなれてよかった」「一緒にいてすごく楽しいし、この旅だけで終わらせたくないなってずっと思ってて。だから最後の告白で待つことしかできないんだけど。だから……」と、本当に心のうちのすべてが溢れ出てしまったのだろう。はなしているうちに、感極まってしまう。

 たとえ高校生ながらも、人生においてここまで自身を想ってくれる相手にはなかなか出逢うことができないだろう。物事に“絶対”はないわけだが、いくとはしいなと一緒にいれば、絶対に幸せになれるはずだ。別れ際には「いくとくん、ちょっと待って!」と、背中を向けた彼に声を掛けて、「告白待ってます」とサプライズで“思い出のボール”を投げ渡したしいな。そのかわいすぎる笑顔が、この旅が終わっても永遠に続くことを願うばかりである。

 いよいよ次回で最終話を迎える『向日葵編』。今回は3泊4日という旅程に加えて、男子全員の好きな女子が上手く散らばったことで、はるひと×あやのを含めて最大5組のカップルが成立する“特別さ”にも言及がされている。まだ体にまとわりつく残暑の湿っぽさを忘れられるような、爽快な旅の結末を次週は観てみたいものだ。

■番組概要
『今日、好きになりました。向日葵編』
配信日時:毎週月曜夜10時~
配信チャンネル:ABEMA SPECIALチャンネル
配信URL:https://abema.tv/video/title/90-1545

(C)AbemaTV

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