ロボットを使い10万個のドミノで「マリオ」を描く 米人気YouTuberが世界記録を樹立
米YouTuberのマーク・ローバー氏が、ロボットを用いて24時間で10万ピースのドミノアートを完成させ、世界記録を樹立した。同氏は元NASAのエンジニアで、自作のガジェットを使った実験動画などが人気だ。チャンネル登録者数は驚異の1930万人を誇る。
24時間で10万ピースを配置し『スーパーマリオブラザーズ』の絵を描いたドミノロボット「Dominator(ドミネーター)」は、ローバー氏が2人の学生とソフトウェアエンジニアの力を借り、5年以上をかけて完成させた大作だ。このロボは、一度に300のドミノを配置できるというが、これはドミノに熟練した人間のおよそ10倍のスピードだ。本番前に行われたテストでは、約2時間で9,000ピースを並べることができた。
もう1つこのプロジェクトで重要なのが、ドミノを補充する「KUKA(クカ)」のロボットアームだ。
ドミノを「ドミネーター」に補充するローディングステーションでは、「クカ」が絵を構成するのに適切な色のドミノを選び、各位置に補充していく。「ドミネーター」が補充のためにステーションに戻ると、下部のストッパーがスライドし、300のドミノがすぐに補充される仕組みだという。これによって待ち時間が大幅に短縮され、作業効率が上がる。
また「ドミネーター」にはGPSセンサーが搭載されており、ドミノを配置する位置を正確に計測することができるようだ。
この一連の作業を指示するのに、14,000行以上のコードを作成したとローバー氏は動画内で語った。
10万個のドミノを並べ終えると、いよいよドミノ倒しの決行だ。「急にすごく緊張してきた」と述べながらも、みどりこうらのぬいぐるみで5つのパイプを転がすと順調にピースが倒れていく。巨大な『スーパーマリオブラザーズ』の絵が浮かび上がると、「素晴らしい!」と大歓声をあげた。
5年と24時間をかけた壮大なプロジェクトは、大成功を収めたようだ。
(画像=Mark Rober YouTubeより)
■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター(自称)。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。
〈Source〉
https://www.youtube.com/watch?v=8HEfIJlcFbs&t=819s
https://www.baucomrobotics.com/domino-robot
https://www.kuka.com/