夏に増加する痴漢から「自分を守り、誰かを守る」痴漢防止アプリの活用法
民間企業の痴漢防止アプリで注目したいのは、「Radar-z」だ。「Radar-z」は匿名で被害レポートを書き込めるアプリ。自分が被害にあった時だけではなく、「見た」「伝聞」でも登録できるため、被害者でなくとも注意を促すこともできる。
被害レポートにはショッキングな内容も多く含まれている。自分が被害にあったことを思い出したり、想像して恐怖を抱いたりする人もいるだろう。そのため、詳細を閲覧するかどうかは、ユーザーが選択できる仕様になっている。細やかな気遣いを節々から感じられるアプリだ。
被害レポートは地図上をタップして閲覧。自分が普段利用する場所でどれくらい被害が報告されているのかすぐに分かる。被害を共有することで新たな被害者を減らし、閲覧することで自分のリスクも回避できるかもしれない。
また、痴漢以外にも活用したい機能は「偽電話」だ。電車内で痴漢された時、偽電話機能を使えば、逆に注目を浴びることが出来るだろう。また、ナンパなど引き止められてしまったときに使用するのも効果的。1つのアプリでこれだけ対策ができるならば、インストールしないわけにはいかない。
痴漢撲滅キャンペーンのポスターには、「知らない人だけど、知らないふりはしない」と書かれている。痴漢撲滅には周囲の協力が不可欠だという。現場でいきなり声をかけることは難しいかもしれない。でもdigi policeでは周りの人が「やめてください」と流すこともできるし、 Radar-zで被害を報告することもでき る。痴漢防止のアプリは自分を守り、誰かを守る一歩となるだろう。