「隠すのが苦手」三上悠亜が語る、SNS総フォロワー670万超えの“ありのまま”な発信方法

三上悠亜インタビュー

 セクシー女優、アイドルグループ「恵比寿マスカッツ」のメンバー、アパレルブランド「miyour‘s(ミーユアーズ)」のファッションプロデューサーなど、さまざまな業界、ポジションで活躍している三上悠亜。6月でデビュー6周年を迎え、SNSの総フォロワー数は670万超と幅広い層から人気を集めている。

 特にこの2年ほどはYouTubeチャンネルに力を入れ、登録者数は50万を突破。発信内容は一つのイメージにとらわれることなく、ダンスやメイクアップ、ファッション、赤裸々なトークなど多岐にわたる。どれも等身大で自由な三上の姿を映している。

 これまでも多くの注目を集めてきた三上は、なぜYouTubeで自らのライフスタイルを発信するのか。彼女ならではの“発信ルール”を聞いた。(臼井杏奈)

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パソコンは大嫌い、それでも独学で動画編集を始めたワケ

――多くの仕事がある中、なぜYouTubeを始めようと思ったんでしょうか?

三上悠亜(以下、三上):チャンネル自体はデビュー当時から持っていて、たまに「踊ってみた」動画を出すくらいだったんです。本格的に始めようと考えたのは、自分の言葉で自分の情報を発信するには、YouTube動画が一番いいんじゃないかと思ったから。けれど人に編集してもらうと時間もお金もかかるだろうし、自分で編集しよう!と思って、2年前にパソコンを買いました。

――すごいですね!編集は独学ですか?

三上:そうなんです。元々、パソコンが大嫌いで……。以前にもパソコンを持っていたんですが、まともに使わなかったくらい(笑)。そのくらい向き合いたくない相手でした。

――そこまでしても、発信したい内容があったんですか?

三上:時代が変わるにつれて、トレンドやメイクもどんどん変わっていくと思うんですけど、それを早く自分の言葉で発信したいと思いました。インタビューの機会をいただける時以外だと自分で動くしか発信方法がなくて。2年前はタレントさんのYouTube発信って今ほどブームにはなっていなかったんですが、身近にあって発信したいと思えるのがYouTubeだったんです。

――本格的に発信を始めてからは、どんなコンテンツを作っていますか?

三上:最初の頃はファンの方からリクエストが多かった“毎日メイク”の動画ですね。あとは食べている動画や、仕事で海外に行く機会が多かったのでVlog(動画ブログ)をアップしていました。頻繁に海外に行ける人って多くないのかなと思ったので、非日常を皆さんに届けたくて。そういう、仕事している時以外の自分の姿を見せられたらいいなと思っています。

「隠すのが苦手」自然体で“見たいもの”を届ける

――ファンの方のリクエストから作られる動画もあるんですね

三上:YouTubeを始める前から、「どんなコスメを使っているか教えて欲しい」という声が多くて、インスタグラムに載せていました。けれどメイク方法は動画じゃないと伝えきれないので、“毎日メイク”などの動画で発信しました。自分がやりたいことをやる以上に、ファンの方が見たいものを届けたいですね。

――ファン層が幅広いので、色々なリクエストが来て大変そうです。

三上:やりたくないことはやらないので大丈夫です。YouTubeではできるだけ、私がやりたいと思えることを発信しています。激辛料理を食べる動画とか結構ツラいやつもあるんですけど……。あれは私が自主的にやっています(笑)。YouTubeじゃないと、そういうことにチャレンジする機会ってあまりないと思うんですよね。

――すごく赤裸々な話をする動画や、撮影の舞台裏を映す動画もありますよね。

三上:私の性格的に、隠すのが苦手なんですよね。ツイッターでマネージャーが勝手に寝顔を撮って載せたりするんですけど、自由にどうぞって(笑)。この間アップした動画ではママが出てきて、私の生い立ちについて話しています。小さい頃の話はママしかわからないことだし、ファンの方に知っていただくにはいい機会かなと思って投稿しました。そうしたら大きな反応があって、びっくりしました。

――他のSNSとは発信内容を変えようとか、意識するところはありますか?

三上:ツイッターとインスタグラムはセクシー女優の活動を始めた当初から発信しています。ツイッターは私の活動内容がわかりやすいように情報を届ける投稿、インスタグラムは男性目線だけになりすぎずに女性も楽しめる投稿が多いです。自分自身、当時からファッションやメイクが好きだったので、自分が使っているものを載せるなど、意識して使い分けてますね。

――SNSごとにフォロワー層が変わりそうですね。

三上:そうですね、特にYouTubeは4割が女性で、他のSNSより割合が高いです。それと動画ごとでも視聴者層が変わって、食べている姿は男性に人気で、“踊ってみた”動画はK-POPを選ぶことが多いので海外の方も観てくれています。

――登録者数や男女比などは、コンテンツの内容にも影響しますか?

三上:あまり再生されなかった企画は、今後はやめようかなと考えたりはします。けれど、再生回数を伸ばしたいから安易にセクシーな動画を出す、というようなことは全く考えないですね。きちんと楽しんでもらえるものを届けたいと思いますし、登録者が増えるのは嬉しくてやる気に変わるので、見ていただけるように頑張りたいです。

アパレルブランドも立ち上げ……女性ファンの憧れの存在としての発信

――憧れの存在として、女性からの支持が厚いですよね。

三上:不思議な感じです。私がアイドルになったきっかけは、自分自身がアイドルオタクだったことなんですが、今でもハロプロが好きでオタ活をしている時は自分が有名人であることなんてすっかり忘れてしまうんです。元Juice=Juiceの宮本佳林ちゃんを見ているだけで「尊い!」って思う一方でファンの子には「私たちにとっては、悠亜ちゃんが『尊い』存在なんだよ」って言ってもらうんですが、なんだか実感が湧かなくて……。

――「尊い」三上さんが発信するメイクやファッション情報だからこそ、熱量高く見てもらえるんですね。

三上:お洋服も、写真1枚と動画では伝えられることが全然違います。写真の場合「とりあえず撮りました」ではダメで、やっぱり可愛く写っていないと反応がないんです。なので私自身のヘアメイクは世界観までこだわって、そこまで込みでお洋服を可愛く撮影するようにしています。動画の場合はコーディネートのバリエーションをたくさん伝えるようにしています。着方がわかるといいみたいで、「miyour‘s」の服を全色買ってくれる方もいらっしゃいました。

――昨年から「miyour‘s」を始動したとのことですが、ブランドをプロデュースしてみていかがですか?

三上:この短期間でも試行錯誤して、こういう服が売れるんだ、求められているんだと肌で感じています。例えば私のような芸能界の人間と一般の方って着ていく場所も違う。毎日衣装みたいな服を着ている人ばかりではなく学校や会社にも行くけれど、ありきたりな服ではダメ。その中間をとってお洋服を考えるのが難しいなとか、ファンの方々のおかげで色々と知ることができました。アパレルに関してはまだ初心者なので、もっともっと試行錯誤して、ベストな商品を作れるように頑張ります。

――アパレルブランドも、ファンの方の目線で作っているんですね

三上:実際に買ってくださったファンの方から、DM(ダイレクトメッセージ)がたくさん届きます。私のブランドはオンライン販売限定なので、買う前に手に取ることができなくて、写真を見て購入する形なんです。お客様も届くまで不安だと思うのですが、届いた時の印象がすごく良くて可愛くて、いい反応をくださると嬉しいですよね。私自身もオンラインで買い物をすることがありますが、届いてみたら素材が微妙だった……とかがっかりした経験があるので、質がいいものを届けたいと思っています。

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