空飛ぶジェットスーツが3つのギネス世界記録を樹立 実用化も目前か?

空飛ぶジェットスーツで3つのギネス記録

 5月24日、空飛ぶジェットスーツを着用して行われた陸上競技で、3つのギネス世界記録が樹立された。このスーツを開発した英国のGravity Industries社は、2019年にも、ジェットスーツ着用で人類最速の時速136.891kmを記録している。

 今回競技に挑むのは、同社を設立したリチャード・ブラウニング氏だ。ギネスの公式認定員立ち合いのもと、英国のサウサンプトン陸上競技センターにて、100メートル走、400メートルハードル、棒高跳びを行った。

 まず100メートル走では、安定した飛行でウサイン・ボルト選手の9.58秒を超える7.69秒を叩き出し、世界記録を更新した。同氏は「かなり良かった」と競技を振り返り、「ウサイン・ボルトは、かなり速いと感じた。(生身の人間で)あの走りは驚くべきことだと言うしかない」と語った。

ギネス世界記録 公式YouTubeより
ギネス世界記録 公式YouTubeより

 続く400メートルハードルでは、ハードル選手との直接対決が行われた。ジェットスーツでギネス記録の対象となるには、できる限り地面に近い位置を飛行しなければならない。ハードルを超えるための上下運動が発生する難しい挑戦だ。それでもブラウニング氏は、前記録保持者、ケビン・ヤング選手の46.78秒を上回る42.06秒を叩き出し、ギネス記録を更新した。

ギネス世界記録 公式YouTubeより
ギネス世界記録 公式YouTubeより
ギネス世界記録 公式YouTubeより
ギネス世界記録 公式YouTubeより

 最後の種目、棒高跳びでは、飛び上がるための棒は使用せず、トラックに沿って40メートル飛行したあと、設置された棒を超えるため6メートル上昇し、反対側のマットに着地する。これを15秒以内に達成できればギネス記録だ。同氏は無事13.09秒で競技を終え、この日3つ目のギネス世界記録を樹立した。

ギネス世界記録 公式YouTubeより
ギネス世界記録 公式YouTubeより
ギネス世界記録 公式YouTubeより
ギネス世界記録 公式YouTubeより

 ブラウニング氏は、ジェットスーツでの試みは「人間と機械の能力の境界をリセットする」ことを目指していると述べた。

 ジェットスーツと、生身の人間とのパフォーマンスを比較することには懐疑的な意見もあるようだが、人類の新たな挑戦という意味では興味深い試みではないだろうか。そしてまた、英国海兵隊の実地訓練や山岳救助の現場でもスーツ着用での飛行テストが行われるなど、実用化までももうあと一歩だ。

(画像=ギネス世界記録 公式YouTubeより)

■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター(自称)。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。

〈Source〉
https://interestingengineering.com/watch-a-man-in-a-jetsuit-beat-usain-bolts-100-meter-sprint-record
https://www.youtube.com/watch?v=7U2EyUfbU44



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